埼玉県道109号新座和光線

埼玉県道109号新座和光線：歴史と生活が交差する道

埼玉県道109号新座和光線は、埼玉県新座市の英ICを起点とし、東京都練馬区の東埼橋交差点に至る一般県道です。この道路は、かつて主要地方道東京川越線、そして国道254号の一部であった歴史を持ち、その頃は「川越街道」として親しまれていました。しかし、新座バイパスの開通に伴い県道に降格し、現在は「旧川越街道」という名称で呼ばれています。

路線の特徴

起点の東埼橋交差点は東京都練馬区に位置していますが、路線自体は埼玉県内で完結しており、都道区間は存在しません。これは、都道109号が欠番となっている理由でもあります。

「旧川越街道」という通称にもかかわらず、この道は江戸時代の川越街道の道筋とは異なります。実際の江戸時代の川越街道は、白子宿通り、大坂通り、浅久保通りなどが該当します。このため、現在の埼玉県道109号線は、歴史的な街道の面影を残しつつも、現代の生活道路としての役割を担っています。

新道と比較すると、道幅はやや狭いですが、切り通しによって勾配が緩やかに整備されており、歩行者や自転車も比較的安全に通行できます。特に和光市白子付近では、豊かな湧水が見られ、少し北上すると旧家が点在するなど、新道では味わえない風景が広がります。

支線について

起点の英インターチェンジは、和光方面からの直接進入ができない構造になっています。これは、和光方面から走行すると、英インター直前で新道（国道254号）の築堤と、インターから当県道への一方通行により行き止まりになってしまうためです。この問題を解消するために、以下の支線が存在します。

埼玉県新座市大和田一丁目「大和田中町交差点」（本線交点・埼玉県道113号川越新座線交点） - 大和田一丁目「大和田交差点」（国道254号交点）

重複区間

この県道は、いくつかの区間で他の県道と重複しています。

埼玉県道113号川越新座線（埼玉県新座市大和田一丁目「大和田中町交差点」 - 大和田一丁目「大和田交差点」）※支線
埼玉県道36号保谷志木線（膝折町四丁目交差点 - 名称無し交差点（膝折町三丁目・四丁目境））
埼玉県道79号朝霞蕨線（膝折町二丁目交差点 - 幸町二丁目交差点）

通過する自治体

埼玉県道109号線は、以下の自治体を通過します。

埼玉県新座市
埼玉県朝霞市
埼玉県和光市
東京都練馬区

交差する道路と鉄道・河川

この路線は、多くの道路や鉄道、河川と交差しています。

武蔵野線（新座駅 - 北朝霞駅間）
野火止用水
黒目川（黒目川橋）
越戸川
白子川（東埼橋）

沿道の施設

沿道には、以下の施設があります。

新座市:
英インターチェンジ
新座大和田郵便局
新座市立大和田小学校
新座駅（JR武蔵野線）
凸版印刷朝霞工場
朝霞市:
朝霞警察署
朝霞中央公園
朝霞市立朝霞第四中学校
和光市:
東京メトロ和光検車区
和光市駅（東武東上線・東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線）
和光市立和光第三小学校
本田技術研究所
* 朝霞警察署和光交番

まとめ

埼玉県道109号新座和光線は、歴史的な背景を持ちながらも、現代の生活を支える重要な道路です。新道とは異なる趣のある風景や、湧水、旧家などが点在し、ドライブや散策にも適しています。また、周辺住民にとっては、日常生活に欠かせない道路として、重要な役割を担っています。

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