堅田漁業協同組合 (和歌山県)

堅田漁業協同組合について

堅田漁業協同組合（かたたぎょぎょうきょうどうくみあい）は、和歌山県西牟婁郡白浜町に位置する漁業協同組合です。この組合は、白浜沿岸での養殖業を中心に事業を展開しており、併せて観光業や小売業にも力を入れています。特に、リゾート施設である「とれとれパーク」を運営しており、地元の特産品や新鮮な魚介類をお客様に提供しています。堅田漁業が誇る施設及びサービスは、地域の6次産業化を推進する重要な役割を果たしています。

沿革

組合の歴史は1949年（昭和24年）に設立されたところから始まります。この頃は主に真珠や真珠母貝の養殖を行っていましたが、1960年（昭和35年）からは魚類の養殖事業に移行。1970年代後半には堅田浦漁業協同組合を吸収合併し、真珠養殖を廃止して魚類養殖事業に特化しました。このような変遷を経て、1982年には有限会社堅田水産を設立し、小売業への展開をスタートしています。

その後も事業は続々と拡大し、1995年には「とれとれ市場南紀白浜」を開設し、地域の特産品販売を行う拠点となりました。また、2000年代に入ると、飲食店や宿泊施設の開設が進み、観光客に対する受け入れ体制も整えられました。2016年の「パンダヴィレッジ」をはじめとするユニークな宿泊施設など、堅田漁業は様々な施設を通じて観光業をさらに活性化しています。

事業内容

堅田漁業協同組合は、以下のような多様な事業を展開しています。

養殖

組合の主軸事業である養殖部では、白浜の沿岸でマダイやクエといった魚の養殖を行っています。育てた魚は全国の市場や量販店に出荷されており、新鮮で高品質な海産物を提供しています。

小売業

「とれとれ市場」は、西日本で最大規模の海鮮マーケットとして知られています。ここでは、一般の消費者や観光客に向けて、鮮魚や地域特産品が販売されています。

飲食業

海の幸をふんだんに取り入れたメニューを提供する飲食店「とれとれ亭」や、「海鮮寿司とれとれ市場」、丼専門店「とれとれ市場丼」があり、訪れる人々に新鮮な海の味覚を楽しんでもらっています。

レジャー事業

釣りを楽しむ施設や温浴施設「とれとれの湯」なども経営しており、訪問する人々にリフレッシュの場を提供しています。

宿泊業

ユニークな宿泊体験を提供するため、ドームハウス型の「とれとれヴィレッジ」や「パンダヴィレッジ」、さらにオーベルジュ「ブランシェット南紀白浜」など、さまざまな宿泊施設を運営しています。

アクセス

大阪方面からは、阪和自動車道南紀田辺インターチェンジまたは紀勢自動車道上富田インターチェンジから国道42号を経由し、約5キロ進むとアクセス可能です。また、JR白浜駅からは町の巡回バスを利用し、「とれとれ市場」の停留所で降車できます。さらに南紀白浜空港からは車で約10分の距離にあります。

堅田漁業協同組合は、地元の漁業と観光産業の発展に寄与し、多様な事業を展開することで地域に貢献しています。

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