増田好平

増田 好平のプロフィールと経歴

増田 好平（ますだ こうへい）は、1951年4月生まれで、東京都出身の元防衛官僚および弁護士です。彼は防衛事務次官を歴任し、また一般社団法人市ヶ谷論壇の理事長を務めています。

学歴と初期キャリア

増田は武蔵中学校・高等学校を卒業した後、東京大学法学部第1類（私法コース）を卒業しました。1975年に防衛庁に入庁し、その後国家公務員上級試験において優秀な成績を収めるとともに司法試験にも合格しました。出世街道を歩む中、特に守屋武昌防衛事務次官の時期には人事面での冷遇を受け、「おしん」と呼ばれることもありました。

防衛事務次官としての活動

2007年8月、小池百合子防衛大臣が守屋次官を更迭した後の人事で、増田は次官に任命されました。当初は警察庁出身の西川徹矢官房長が候補として挙がっていましたが、防衛庁の生え抜きである山崎信之郎運用企画局長との対立の末、第三の候補として増田の名前が選ばれました。

彼が次官に就任してからは、特に2008年2月に発生したイージス艦の衝突事故の責任を取る形で、2ヶ月の減給処分が科されることになりました。この衝突事故は日本の安全保障政策に重大な影響を与えるものであり、増田にも大きなプレッシャーがかかっていました。

2009年8月には防衛事務次官を退任することが予定されていましたが、第171回国会が早期に閉会したため、一時的に留任。その後、8月25日付で正式に退任し、中江公人が後任として就任しました。彼の在任中、さまざまな防衛政策に貢献し、特に国内外の防衛戦略の強化に努めました。

弁護士としての活動

防衛事務次官を退任後、増田は防衛省の顧問を務め、さらに2011年には弁護士として登録されました。彼は日本の法律業界においても活躍を続けており、特定非営利活動法人「宇宙利用を推進する会」の理事長、公益財団法人「隊友会」の常務理事など、さまざまな役職を持っています。また、渥美坂井法律事務所において客員弁護士として国際法務にも従事しています。

受賞と評価

2021年には瑞宝重光章を受章し、彼の長年にわたる公務と法曹界における活動が評価されました。増田の経歴は、防衛政策の形成に尽力しただけでなく、法律分野での専門性をも持つ多才なプロフェッショナルとしての地位を築いています。彼は今後も日本の法律業界において、重要な役割を果たしていくことでしょう。

彼のキャリアは、政治、法律、防衛という異なる領域での豊富な経験に裏打ちされており、今後の活動にも期待が寄せられています。

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