中江公人

中江公人

中江公人（なかえ きみと）氏は、1953年6月30日生まれの日本の官僚です。大蔵省（現財務省）、金融庁、防衛省といった主要官庁で要職を歴任し、日本の行政に大きく貢献しました。そのキャリアは多岐にわたり、金融、財政、防衛といった幅広い分野でその手腕を発揮しました。

経歴

1976年3月に京都大学法学部を卒業後、同年4月に大蔵省に入省しました。当初は大臣官房文書課に配属され、その後、調査企画課、関税局企画課などを経て、1981年には関東信越国税局日立税務署長に就任。その後も、農林水産省大臣官房企画官、大蔵省主計局調査課長補佐などを歴任し、着実にキャリアを重ねていきました。

1986年からは、臨時教育審議会事務局調査員も務め、教育政策にも関与しました。その後、大蔵省主計局主計官補佐、外務省在ニューヨーク日本国総[[領事館]]領事などを経て、1993年には大蔵省大臣官房文書課広報室長に就任。

1997年には大蔵省主計局主計官として、外務、通産、経済協力といった重要な分野を担当し、1998年には防衛庁経理局会計課長に就任。この時期から、防衛行政に携わるようになります。

2000年以降は、金融庁に移り、検査部総務課長、検査局総務課長、証券取引等監視委員会事務局総務検査課長などを歴任。2002年には金融庁総務企画局総務課長、2003年には同局審議官（検査局担当）、2004年には同局審議官（企画担当）に就任。

2005年には、金融庁総務企画局総括審議官に就任し、総務企画局証券市場行政総括官も兼務。金融行政の中枢を担いました。

2007年には防衛省に異動し、経理装備局長に就任。同年、大臣官房長、2009年には防衛事務次官に就任し、防衛行政のトップとして活躍しました。

2012年に防衛省を退官した後も、防衛省顧問、労働金庫連合会特別顧問、公益財団法人東京財団監事などを務め、2014年には労働金庫連合会理事長、一般社団法人全国労働金庫協会理事長に就任。2018年からは公益財団法人東京財団政策研究所監事を務め、2021年6月からはイノテック株式会社の社外取締役を務めています。2023年11月には、瑞宝重光章を受勲しました。

人物

中江氏は、その経歴から見て、非常に幅広い分野での知識と経験を持っていることがわかります。大蔵省、金融庁、防衛省という、それぞれ異なる性質を持つ官庁で要職を歴任し、それぞれの分野で高い専門性を発揮しました。また、そのキャリアは、日本の行政の中枢を担い、国家運営に深く関わってきたことを示しています。官僚としての確かな手腕だけでなく、退官後も様々な分野で活躍していることから、その人望と実力が窺えます。

同期

中江氏の同期には、佐々木豊成（元内閣官房副長官補）、松元崇（元内閣府事務次官）、畑中龍太郎（元金融庁長官）、御厨邦雄（世界税関機構事務総局長）、荒巻健二（東京大学名誉教授）といった、各界で活躍する著名人が名を連ねています。これらの同期の存在も、中江氏のキャリアと人となりを物語る上で重要な要素となっています。

中江公人氏は、日本の行政を支え、様々な分野で貢献してきた重要な人物と言えるでしょう。

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