変更検査

変更検査とは

変更検査とは、既に開設されている無線局において、その設置場所を変更したり、無線設備に変更（改造、取替、増設、撤去など）が生じた際に、電波法第18条に基づき総務大臣が行う無線設備の検査のことです。

概要

無線設備の設置場所の変更や無線設備の変更を行うには、事前に電波法第17条に基づく許可を受ける必要があります。許可後、工事を行い、完了を届け出た後、変更検査を受ける必要があります。

この変更検査に合格しなければ、変更した部分の運用はできません（電波法第18条第1項本文）。

ただし、軽微な変更については、変更後に遅滞なく届け出ればよいとされています（電波法第17条第2項で準用する同法第9条第1項ただし書及び第2項、電波法施行規則第10条第2項、同規則別表第1号の3）。

また、適合表示無線設備である無線設備を取り替える工事など、一定の場合には変更検査が不要となります（電波法第18条第1項ただし書き、電波法施行規則第10条の4、同規則別表第2号）。

検査の実施

変更検査は、原則として総合通信局（沖縄総合通信事務所を含む）の職員が実施します。

しかし、登録検査等事業者等による点検を行い、点検実施報告書を提出することで、検査の一部が省略され、書類審査のみで検査が完了する場合があります（電波法第18条第2項、電波法施行規則第41条の6）。

変更検査の手数料は、電波法関係手数料令第4条で定められています。一方、登録検査等事業者等の点検の手数料は、電波法関係手数料令には規定されておらず、事業者が任意に設定できます。

検査結果

検査結果は、無線局検査結果通知書によって通知されます。無線局免許状の内容に変更がある場合は、検査に合格すると、変更後の内容が記載された無線局免許状が通知に合わせて交付されます。

変更検査が必要なケース

無線局の設置場所を変更する場合
無線設備の改造、取替、増設、撤去を行う場合

変更検査が不要なケース

軽微な変更の場合
適合表示無線設備への取替など、一定の条件を満たす場合

関連法令

電波法第17条、第18条
電波法施行規則第10条、第10条の4、第41条の6、別表第1号の3、別表第2号
電波法関係手数料令第4条

外部リンク

無線局の検査 無線局開局の手続き・検査（総務省電波利用ホームページ）

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