外務省 (エチオピア)

エチオピア外務省について

エチオピア外務省は、エチオピアの外交政策を統括する省庁です。アムハラ語では「የውጭ ጉዳይ ሚኒስቴር」と表記されます。1995年8月23日に公布された布告4-1995によって、他の14の省庁とともに設立されました。現在の副大臣はゲディオン・ティモテオス氏が務めています（2024年10月18日就任）。

歴史

外務省の歴史は古く、エチオピア帝国時代から存在していました。しかし、その組織構造や機能は、時代の変遷とともに変化してきました。帝政時代には、外務省は皇帝の直轄下で活動し、エチオピアの外交を担っていました。1974年のエチオピア革命後、国家体制は大きく変動し、共産主義政権（社会主義エチオピア、エチオピア人民民主共和国）が樹立されました。外務省は、こうした政権交代を経ながらも、それぞれの時代における国際秩序に適応し、外交活動を継続してきました。

現在、外務省は首相府や他の政府機関と連携し、帝政時代から続く外交政策を実行しています。国際的な舞台では、エチオピアを代表して、さまざまな問題に関する交渉を行い、国際法、条約、協定に関する事項を取り扱っています。

歴代外務大臣

以下は、帝政時代から現在までの外務大臣の一覧です。

1907–1910: ハイレ・ギヨルギス・ウォルデミカエル
1910–1911: イゲズ・ベハブテ
1912: ハブタ・ギヨルギス
1912–1916: ベイエネ・イマー
1916–1917: ムルゲタ・エガズ
1917: ウォルデ・メスケル・タリク(代理)
1917–1930: ハイレ・セラシエ1世
1930–1936: ヘルイ・ウォルデ・セラシエ
1941–1942: ロレンツォ・タエザス
1942–1943: エフレム・テウェルデメディン (代理)
1943–1958: アクリル・ハブテ＝ウォルド (1949年まで代理)
1953: アンバイ・ウォルデ・マリアム (代理)
1958–1960: イルマ・デレッサ
1960–1961: ハディス・アレマエフ
1961: ミカエル・イムル
1961–1971: ケテマ・イフル
1971–1974: ミナッセ・ハイレ
1974: ゼウデ・ゲブレ＝セラシエ
1974–1977: キフレ・ウォダヨ
1977–1983: フェレケ・ジェドル＝ジョージス
1983–1986: ゴシュ・ウォルド
1986–1989: ベルハヌ・バイエ
1989–1991: テスファイ・ディンカ
1991: テスファエ・タデッセ
1991–2010: セユーム・メスフィン
2010–2012: ハイレマリアム・デサレン
2012: ベルハネ・ゲブレ＝クリストス (代理)
2012–2016: テドロス・アダノム
2016–2019: ウォルクネ・ゲべエフ
2019–2020: ゲドゥ・アンダルガチョウ
2020–2024: デメケ・マコネン
2024: タイエ・アツケセラシエ
* 2024–現在: ゲディオン・ティモテオス

まとめ

エチオピア外務省は、エチオピアの外交を歴史的に支えてきた重要な機関です。その役割は、帝政時代から現代に至るまで、国家の変遷とともに変化しながらも、一貫してエチオピアの国際的なプレゼンスを維持し、外交政策を推進してきました。歴代の外務大臣の中には、ハイレ・セラシエ1世のような歴史的な人物も名を連ねています。エチオピアの外交政策を理解する上で、外務省の役割と歴史を知ることは非常に重要です。

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