多慶屋

多慶屋（たけや）

多慶屋は、東京都台東区台東四丁目に位置する総合ディスカウントストアです。家電製品、パソコン、衣料品、時計・宝飾品、食品、酒、日用雑貨、スポーツ用品、医薬品、家具、化粧品、文房具など、多岐にわたる商品を取り扱っています。

概要

春日通りと昭和通りが交差する仲御徒町交差点の一角に店舗を構えています。かつては複数の館に分かれていましたが、再編により現在はTAKEYA1・TAKEYA3の2館体制となっています。

多慶屋の大きな特徴は、店舗全体が紫色で統一されている点です。コーポレートカラーの由来には諸説ありますが、珍しさや僧侶の袈裟の色をイメージしたという説があります。紫色の建物は遠くからでも非常に目立ちます。

商号の「多慶屋」は、創業者の竹谷（たけたに）姓を「たけや」と読み、多くの人に慶びを届けたいという願いが込められています。

沿革

多慶屋は戦後、質屋としてスタートしました。その後、古物商として質流れ品やおつとめ品などを扱うようになりました。

1960年代には、貴金属や置物を中心に、釣り道具、電化製品、ペット用品などの新品を割引価格で販売するようになります。1990年代には、隣接する同業他社「ゼア」の建物を買収し、本館A棟として食品売り場を拡充、衣料品などを増やし、スーパーマーケットのような形態へと変化しました。その後も近隣の建物を次々と買収し、医薬品、酒、文具などのコーナーを増設、総合ディスカウントストアとしての地位を確立しました。かつて扱っていた釣り道具や楽器の取り扱いは終了しています。

2014年時点では、医薬品、生活用品、ドッグフードなどが集客の中心となっており、生鮮野菜の取り扱い開始後は、食品を買い求める中高年層の来店が大幅に増加しました。一方で、かつては遠方からも多く訪れた家電製品や精密機器、雑貨、家具などを目当てとする若年層の需要は、大型ディスカウントストアの増加に伴い減少傾向にあります。

外国人客への対応として、以前は店内アナウンスを多言語で行っていましたが、現在は現地語を話せる店員を配置する売り場もあります。

店舗展開

1947年：現在地に開店（現 本館B棟）
1951年：株式会社多慶屋商店設立
1972年：2号館（現 家具館別館）開設
1975年：株式会社多慶屋に改称
1982年：本館B棟増設
1984年：4号館 開設
1985年：5号館駐車場開設
1987年：6号館開設。3号館（現 家具館）開設
1988年：物流センター開設
1994年：7号館開設
1996年：レディス館開設
1997年：大型専用駐車場開設。本館A棟開設
1999年：8号館開設
2003年：リフォーム事業開始。リサイクル&アウトレットショップ開始
2005年：インテリア・雑貨館開設
2006年：タケヤメンバーズカード導入
2014年：多慶屋SELECT上野店オープン
2017年：7号館、本部ビル閉鎖
2018年：5号館駐車場閉鎖
2019年：多慶屋SELECT上野店閉店
2020年：家具館、家具館別館、8号館閉館。レディス館をTAKEYA3へ、インテリア・雑貨館をTAKEYA4へ名称変更
2022年：本館A棟建替えのため閉鎖。TAKEYA1開店
2023年：本館B棟建替えのため閉鎖。TAKEYA4を閉鎖

特徴

広告

創業当初は口コミのみでしたが、現在は折り込み広告も行っています。大江戸線開通時には、カラー全面広告を掲載しました。

包装紙

かつては松坂屋と同じバラ模様の包装紙を使用していましたが、現在は多慶屋の紫色のマークが入ったレジ袋を使用しています。2010年には、商品のイメージイラストやTAKEYAの文字を組み合わせたオリジナルの紙袋を導入し、宣伝効果を高めています。

サービス

デパートと同様の丁寧な接客を心掛けています。食料品売り場では、店員が袋詰めを行うレジと、セルフサービスのレジがあります。

サービスカウンターでは、購入した商品の配達サービスを提供しています。台東区、文京区全域、千代田区、中央区の一部地域は一律料金で配達、その他の地域は宅急便での配送となります。

交通アクセス

御徒町駅：徒歩2分
仲御徒町駅：徒歩1分
上野御徒町駅：徒歩3分
* 上野広小路駅・新御徒町駅：徒歩5分

もう一度検索