多摩川橋梁 (品鶴線)

多摩川橋梁について

多摩川橋梁（たまがわきょうりょう）は、東京都と神奈川県の境を流れる多摩川にかかる鉄道橋であり、東日本旅客鉄道（JR東日本）の品鶴線に属しています。この橋は、河口から12.6kmの地点に位置し、東京都側の大田区田園調布南と、神奈川県側の川崎市中原区上丸子山王町を結んでいます。多摩川橋梁は、主に横須賀線や湘南新宿ライン、また相鉄線の直通列車が通行する重要な交通の要所となっています。

橋梁の歴史

この橋はもともと、貨物専用の東海道本線用に建設されたものであり、通称品鶴線のために設計されました。しかし1980年に行われた東海道線と横須賀線の別線分離化に伴い、横須賀線用の旅客線として利用が開始されました。この改修によって、横須賀線の電車がこの橋を通過することとなり、さらに2001年からは湘南新宿ラインも運行を開始しました。2019年には相鉄線直通列車も加わり、現在の形態に至っています。

構造と特徴

構造諸元

• - 種別: 鉄道橋
• - 形式: 連続トラス橋
• - 橋長: 382.81m
• - 幅員: 7.4m
• - 竣工年: 昭和3年8月30日

多摩川橋梁は連続トラス構造を採用しており、長さ382.81メートルに及ぶこの橋は、当初の設計に基づいた頑丈な作りが特徴です。また、上流側には、東海旅客鉄道が運行する東海道新幹線用の橋梁が隣接しています。

新幹線橋梁

東海道新幹線の橋梁は、品鶴線に沿って建設されており、当橋梁の上流に位置しています。この新幹線の橋梁の構造は、連続プレートガーター橋という形式を採用しており、以下のような構造諸元があります。

新幹線橋梁の特徴

• - 種別: 鉄道橋
• - 形式: 連続プレートガーター橋
• - 橋長: 408.32m
• - 幅員: 12.76m
• - 竣工年: 昭和39年5月

交通の要所

この橋を通過するのは、横須賀線、湘南新宿ライン、そして相鉄線の直通列車です。また、新幹線の多摩川橋梁と連携して都心と各方面を結ぶ交通機関の重要な結節点として機能しています。

近隣の橋

多摩川沿いには、様々な橋が存在しており、以下はその一部です。

• - (上流) 多摩川橋 - 第三京浜道路
• - 調布取水堰
• - 東急東横線多摩川橋梁
• - 丸子橋
• - 東海道新幹線多摩川橋梁
• - 品鶴線多摩川橋梁
• - ガス橋
• - 多摩川大橋
• - 東京電力・NTT多摩川専用橋

多摩川橋梁は、交通の要所としてだけではなく、地域の景観としても重要な存在です。多摩川の流れと調和したこの橋は、周辺環境とともに多くの人々に親しまれています。

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