多田分屯地

多田分屯地について

多田分屯地（ただぶんとんち）は、北海道空知郡上富良野町に所在する陸上自衛隊の分屯地です。正式名称は「陸上自衛隊上富良野駐屯地多田分屯地」で、上富良野駐屯地の管轄下にあります。主に多田弾薬支処が駐屯しており、弾薬の貯蔵・管理を担う重要な拠点です。

概要

多田分屯地は、多田弾薬支処長が分屯地司令を兼務しています。その歴史は、1956年（昭和31年）に日の出地区で多田弾薬支処が編成されたことに始まります。当初は弾薬備蓄施設としての役割が主でしたが、1977年（昭和52年）に富原地区へ移転した際に分屯地としての機能も持つようになりました。その後、1985年（昭和60年）から1987年（昭和62年）にかけて、戦略的価値の向上に伴い用地買収が行われ、拡張が進められました。防衛庁は、北海道の中央部に位置し交通の便が良いという立地に着目し、多田分屯地の重要性を高めました。2023年現在、陸上自衛隊の弾薬支処は道内に6か所ありますが、多田分屯地はその中でも国内随一の規模を誇り、最新鋭の施設を備えている点が特徴です。

沿革

1956年（昭和31年）10月10日：北海道地区補給処多田弾薬支処が島松駐屯地から移駐し、編成を完了。
1977年（昭和52年）3月25日：多田分屯地が開設。
2023年（令和5年）9月18日：次年度からの弾薬庫整備に向けた調査実施が報道。

駐屯部隊

多田分屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

北海道補給処
多田弾薬支処
北部方面システム通信群
第101基地システム通信大隊
第301基地通信中隊
多田派遣隊

アクセス

多田分屯地へのアクセスは以下の通りです。

高速道路: 最寄りの高速道路ICは、道央自動車道を利用。
一般道: 国道237号、北海道道291号吹上上富良野線、北海道道298号上富良野旭中富良野線、北海道道581号留辺蘂上富良野線が利用可能。
鉄道: JR北海道富良野線の上富良野駅が最寄り駅。
港湾: 近隣には港湾施設なし。
飛行場: 旭川空港（第二種空港）が最寄りの空港。

まとめ

多田分屯地は、北海道における陸上自衛隊の重要な拠点であり、特に弾薬の貯蔵・管理において中心的な役割を担っています。その規模と最新鋭の設備は、日本の防衛体制を支える上で欠かせない要素です。今後もその戦略的価値は高く、継続的な整備と拡張が見込まれています。

外部リンク

北海道補給処 多田弾薬支処

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