多田駅 (兵庫県)

多田駅：歴史と地域に根ざす能勢電鉄の駅

多田駅は、兵庫県川西市東多田三丁目に位置する能勢電鉄妙見線の駅です。駅番号はNS06。古くからの歴史を持ち、地域住民の生活に密着した駅として親しまれています。

歴史を刻む多田駅

1913年（大正2年）4月13日、多田駅は開業しました。当初は国道173号と併用軌道でしたが、1960年代まで駅は道路から離れた場所にありました。少なくともボギー車の導入以降は交換設備がありましたが、1966年頃に撤去されました。その後、国道173号の移設に伴い、駅周辺は複線化・専用軌道化され、1952年（昭和27年）6月8日には現在地に移転しました。1966年にはホームが3両分に延伸、1968年には上りホームが新設され、1969年には複線化に伴う駅改良が行われました。2010年（平成22年）12月21日にはバリアフリー化工事が完了し、利便性が向上しました。

駅の構造と特徴

多田駅は、地上駅で相対式2面2線のホームを有しています。改札口や駅舎は平野方面行きホームの北側に集中しており、両ホーム間の移動は駅北側の構内踏切を利用します。ホームはかつて6両分の長さでしたが、バリアフリー化工事により山下方面行きホームは5両分程度に短縮されました。現在停車する4両編成の列車は、改札口に近い北側に停車します。各ホームの中央部には待合室が設置されています。多くの乗降客が利用する駅ですが、駅舎は古くからある狭いものが使用され続けています。改札口付近にはかつて売店がありました。トイレは改札口から構内踏切を渡った場所にあります。

利用状況と周辺環境

多田駅は、能勢電鉄の特急「日生エクスプレス」が通過する駅の中でも、最も利用者が多い駅です。川西市統計年鑑によると、1日の平均乗車人員は年々変動しています。（具体的な数値は省略）

駅周辺には歴史的な地名「多田」の由来となる諸説があります。源満仲が開いた新田に由来する説が有力ですが、それ以前から「田田邑」と呼ばれていたという説や、近くの多太神社に由来する説などがあります。かつては日本ベーリンガーインゲルハイムの本社・研究所がありましたが、現在は東洋ゴム（現TOYO TIRE）の研究開発センターとなっています。

駅周辺にはイズミヤ多田店、イオンタウン川西店、国道173号、兵庫県道130号多田停車場多田院線などが位置しています。また、新田城跡も近くにあります。さらに離れた場所には、清和源氏発祥の地である多田神社やダイハツ工業多田工場などがあります。

多田駅の未来

多田駅は、これからも地域住民の生活に欠かせない重要な交通拠点として、その役割を果たしていくことでしょう。歴史と伝統を受け継ぎながら、現代のニーズに対応した駅として、さらなる発展が期待されます。今後の駅周辺の開発や、駅自体の改良などにも注目が集まります。

隣の駅

鼓滝駅
平野駅

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