多賀サービスエリア

滋賀県犬上郡多賀町に位置する多賀サービスエリアは、名神高速道路に設けられた重要な休憩施設です。1964年4月12日、名神高速道路の栗東IC - 関ヶ原IC間の開通と同時に開業しました。当初はトイレのみのシンプルな施設でしたが、同年5月には給油所、1965年7月には売店、1968年2月には無料道路案内所（現在のサービスエリアコンシェルジュ）が順次開設され、サービスエリアとしての機能が拡充されました。

施設の特徴

上下線の施設は歩道橋で接続されており、相互利用が可能です。この構造は、開業当初、道路案内所や休憩所が下り線に、レストランが上り線にのみ設置されていたため、両側から施設を利用できるように配慮した結果です。

上り線施設には、近江の国の食材を使ったレストラン「近江ノ國のおだいどこ」や、スターバックスコーヒー、お土産店などがあります。一方、下り線施設は2010年11月にリニューアルされ、「EXPASA多賀」という愛称が付けられました。下り線には、レストラン「餃子の王将」や「吉野家」の他、多様なフードコート、スターバックスコーヒー、お土産店、コンビニエンスストア、アパレルショップ「STRICT-G」などがあります。特に注目すべきは、宿泊施設と入浴施設を備えた「レストイン多賀」です。これにより、多賀サービスエリアは東名高速道路の足柄サービスエリアに次ぐ、宿泊・入浴施設を持つサービスエリアとなりました。

施設の詳細

上り線（名古屋・福井方面）

駐車場: 大型72台、小型113台、身障者用大型1台、身障者用小型2台
トイレ: 男性大8・小25、女性40、身障者用2
コンシェルジュ: 7:00 - 16:00
ぷらっとパーク: 駐車場小型3台（24時間）
ドッグラン
レストラン: 近江ノ國のおだいどこ (7:30 - 22:00)
フードコート: スナックコーナー (24時間)
カフェ: スターバックスコーヒー (7:00 - 21:00)
テイクアウト: 総菜コーナー「でり家」(24時間)
のれん街 (8:00 - 20:00)
ショッピングコーナー (24時間)
ベビーコーナー (24時間)
ATM、郵便ポスト、喫煙所、自動販売機
ガソリンスタンド: ENEOS（山文商事）(24時間)
給電スタンド (24時間)

下り線（大阪方面）

駐車場: 大型70台、小型296台、身障者用大型1台、身障者用小型6台
トイレ: 男性大11・小24、女性60
コンシェルジュ: 9:00 - 18:00
ぷらっとパーク: 駐車場小型38台、自転車置き場（一般5台）（24時間）
レストラン: 餃子の王将 (11:00 - 翌1:00)、吉野家 (24時間)
フードコート: ロッテリア (7:00 - 22:00)、めん・どん家 (24時間)、ちゃんぽん亭総本家 (7:00 - 24:00)、伝説のすた丼屋 (9:00 - 22:00)
カフェ: スターバックスコーヒー (7:00 - 22:00)
テイクアウト: B★LOVANGA (8:00 - 20:00)、らぽっぽ (8:00 - 21:00)、道頓堀くくる (8:00 - 21:00)、地雷也紅白茶寮 (8:00 - 21:00)、彦根イイプリン (8:00 - 21:00)、きっちんににぎ (8:00 - 20:00)
おみやげ: 多賀小路 (24時間)、えびせんべいの里 (8:00 - 20:00)
コンビニエンスストア: ファミリーマート (24時間)
衣服・服飾雑貨: STRICT-G (10:00 - 20:00)
ベビーコーナー (24時間)、キッズコーナー (9:30 - 22:00)
宿泊施設・入浴施設: レストイン多賀 (12:00 - 翌10:00)
コインシャワー (24時間)、コインランドリー (24時間)
ATM、郵便ポスト、喫煙所
ガソリンスタンド: 出光興産（西日本宇佐美）(24時間)
給電スタンド (24時間)

多賀バスストップ

多賀サービスエリアには、高速バス用のバス停留所「多賀バスストップ」が併設されています。名神ハイウェイバスの特急便が停車するほか、首都圏 - 京阪神方面の中央ドリーム号（下りは乗務員のみ、上りは乗客・乗務員とも）、中央道昼特急号、京阪神 - 北陸方面の高速バスの休憩箇所としても利用されています。

周辺情報

サービスエリア周辺には、多賀大社（下り側より徒歩約20分）や敏満寺城跡（上り線側隣接）などの観光スポットがあります。敏満寺城跡は現在、公園やドッグランとして利用されており、サービスエリア内から直接アクセス可能です。この城跡が隣接するサービスエリアは、全国的に珍しい存在です。

多賀スマートインターチェンジ

多賀スマートインターチェンジは、多賀サービスエリアに併設されたスマートインターチェンジです。2023年4月29日に下り線出入口が供用開始され、上り線出入口は今後供用開始予定です。このスマートインターチェンジの設置により、救急医療の迅速化、周辺工場の物流効率化、周辺道路の渋滞緩和、観光振興などの効果が期待されています。

滋賀県内5番目のスマートインターチェンジ
上り線は本線へ直接乗り入れ、下り線はサービスエリア経由
期待される効果: 救急医療の迅速化、物流効率化、渋滞緩和、観光振興

沿革

2015年 6月30日: 国土交通省によってスマートインターチェンジの準備段階調査個所に選定。
2018年 8月10日: 国土交通省から連結許可を得る。
2022年 4月27日: 名称が多賀スマートインターチェンジに決定。
2023年4月29日: 下り線出入口が供用開始。
未定: 上り線出入口が供用開始予定。

隣接インターチェンジ

E1 名神高速道路

(28) 彦根IC - (28-1) 多賀SA/多賀スマートIC（スマートICは下り線のみ） - (28-2) 湖東三山PA/湖東三山スマートIC - (29) 八日市IC

多賀サービスエリアは、休憩施設としての機能だけでなく、周辺の観光地へのアクセス拠点としても重要な役割を担っています。

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