大コメ騒動

大コメ騒動

2021年1月8日に全国公開された日本の長編映画。本木克英が原案と監督を務め、俳優の井上真央が主演を務める。物語の舞台であり、主要な撮影地となった富山県では、全国公開に先立ち同年1月1日に特別先行公開が行われた。

概要

この作品は、1918年に発生した歴史的な出来事である米騒動が、最初に起こったとされる富山県での「越中女房一揆」を下敷きにしている。当時の米の価格高騰とそれに伴う社会不安の中、生活を脅かされた富山の女性たちが立ち上がり、奮闘する様子が描かれる。

富山県出身である本木克英監督が故郷を舞台にメガホンを取り、キャスト陣には立川志の輔、左時枝、柴田理恵、西村まさ彦、室井滋といった、富山県にゆかりのある俳優が多く名を連ねている点も特筆される。撮影は、富山市の岩瀬浜や、かつて米蔵として利用されていた魚津市の旧十二銀行など、富山県内の様々な場所で行われ、作品にリアリティと地域色を与えている。

あらすじ

（詳細なあらすじは資料に記載がありませんが、）明治末期、シベリア出兵を背景とした米価の急騰により、国民生活が困窮する中で、富山の漁師町で暮らす女性たちが、家族や地域の生活を守るために行動を起こす姿が描かれます。

キャスト

作品には以下の俳優が出演しています。

松浦いと：井上真央
松浦利夫：三浦貴大
水野トキ：鈴木砂羽
小川サチ：舞羽美海
沢辺フジ：冨樫真
一ノ瀬実：中尾暢樹
池田雪：工藤遥
ヒサ：吉本実憂
本郷萬作：窪塚俊介
熊澤剛史：内浦純一
水野源蔵：吹越満
松浦タキ：夏木マリ
尾上公作：立川志の輔
鷲田とみ：左時枝
きみ：柴田理恵
鳥井鈴太郎：木下ほうか
活動家：西村まさ彦
黒岩仙太郎：石橋蓮司
清んさのおばば：室井滋

スタッフ

映画制作に携わった主なスタッフは以下の通りです。

監督・原案：本木克英
脚本：谷本佳織
音楽：田中拓人
主題歌：米米CLUB『愛を米て』（Sony Music Records）
プロデューサー：岩城レイ子
プロダクション統括：木次谷良助
配給統括：増田英明
キャスティングプロデューサー：福岡康裕
音楽プロデューサー：佐々木次彦
ラインプロデューサー：石川貴博
アシスタントプロデューサー：谷口夏美
撮影：南野保彦
美術：倉田智子
照明：江川敏則
録音：山本研二
装飾：鎌田康男
編集：川瀬功（J.S.E.）
整音：小林喬
音響効果：堀内みゆき
メインタイトルデザイン：赤松陽構造
スタントコーディネーター：東山龍平
VFXスーパーバイザー：鎌田匡晃
ヘアメイク：西村佳苗子
スクリプター：小林加苗
俳優担当：高橋雄三
助監督：井上昌典
制作担当：曽根晋
メイキング：井上雄介、門嶋貢誠
プロダクションマネージャー：杉崎隆行
プロダクション協力：東映東京撮影所

制作と配給

本作は、「大コメ騒動」製作委員会の製作により誕生しました。製作委員会には富山市や富山テレビなどの地元組織や企業が名を連ね、地域との連携がうかがえます。制作プロダクションはエース・プロダクションが務め、配給はラビットハウスが担当しました。また、池田模範堂、YKK、北陸銀行などが協賛しています。

テレビ放送

2025年1月3日には、舞台となった富山県の富山テレビにて、本作の地上波初放送が行われました。放送時間は午前の帯でした。

関連事項

ゲームソフト『天穂のサクナヒメ』（マーベラス開発）は、稲作を題材とした内容が話題となり、「令和の米騒動」と称されるほどの人気を博しました。このゲームとの関連性が縁となり、『大コメ騒動』とのコラボレーションPRチラシが作成・配布されました。

外部リンク

映画『大コメ騒動』公式サイト
映画『大コメ騒動』公式 X（旧Twitter）アカウント
映画『大コメ騒動』公式 Facebookページ
映画『大コメ騒動』公式 Instagramアカウント
「大コメ騒動」応援サイト
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