大久保駅 (東京都)

大久保駅

大久保駅（おおくぼえき）は、東京都新宿区百人町一丁目に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）が運営する鉄道駅で、中央本線の一部です。駅番号はJB 09で、主に中央・総武線の各駅停車が停車します。この駅は特定都区市内制度の「東京都区内」に所属しています。

歴史

大久保駅は1895年5月5日に甲武鉄道の駅として開業し、旅客および貨物の扱いが開始されました。駅開設以前には淀橋浄水場の建設に関連する専用線が敷かれており、浄水のための資材輸送に利用されていました。1906年には甲武鉄道が国有化され、逓信省に移管されました。その後、1909年10月に線路の名称が制定され、中央東線、さらに1911年からは中央本線に編入されました。

1931年に高架化工事が完成し、駅は上に移動しました。1949年に日本国有鉄道が発足し、1987年には国鉄が分割民営化されると、東日本旅客鉄道の駅になりました。1991年に自動改札機が導入され、2001年にはICカード「Suica」を利用できるようになりました。最近では、2021年にスマートホームドアが使用開始され、利便性が向上しています。

駅構造

大久保駅は島式ホーム1面2線を持つ高架駅で、JR東日本ステーションサービスによって運営されています。出入口は北口と南口の2ヶ所あり、北口には指定席券売機が配置されていて、特急券等の購入ができます。南口は無人化されており、駅遠隔操作システムが導入されています。以前は中野方に折返し用の引上線がありましたが、現在は使用されていません。

2020年3月のダイヤ改正により、早朝や深夜に設定されていた東京駅行きの各駅停車は廃止されました。

利用状況

2023年度のデータによると、大久保駅の1日平均乗車人員は24,311人であり、歴史的に見ると、1990年度以降徐々に利用者が増加しています。この駅は、近隣住民や学生にとって重要な交通拠点となっています。

駅周辺

大久保駅の周辺は多様な飲食店が軒を連ねており、特にアジア料理が豊富です。また、専門学校も多く存在し、学生の利用も目立ちます。駅西側の小滝橋通り沿いは、新宿駅まで続くラーメン店の激戦区となっており、食文化が活気に満ちています。北口からは新大久保駅も近く、東へ約300mほどの距離です。ただし、直接乗り換えは不可で、地元民は目的に応じてこれらの駅を使い分けています。

南口には、壁画が描かれており、その製作には著名な漫画家も関与していました。また、映画『新宿インシデント』の撮影が南口で行われるなど、地域の文化を感じることができます。

バス路線

バス利用者への便利なアクセスも提供しており、都営バスや関東バスの路線が運行されています。都営バスの停留所名は「大久保駅前」、関東バスは「大久保駅」が利用されています。様々な路線が利用可能で、通勤や観光に役立っています。

隣の駅

大久保駅は、JR東日本の中央・総武線（各駅停車）において新宿駅や東中野駅と隣接しており、流動的な移動が可能です。

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