大内山駅

大内山駅（おおうちやまえき）

大内山駅は、三重県度会郡大紀町大内山に位置する、東海旅客鉄道（JR東海）紀勢本線の駅です。周辺は自然豊かな環境で、地域住民の生活を支える駅として機能しています。

歴史

大内山駅は、地域の発展とともに歩んできました。

1927年（昭和2年）11月13日：鉄道省紀勢東線（現・紀勢本線）の伊勢柏崎駅 - 当駅間延伸時に、終着駅として開業。
1929年（昭和4年）4月26日：紀勢東線が当駅から紀伊長島駅まで延伸し、途中駅となりました。
1959年（昭和34年）7月15日：線路名称が改定され、紀勢東線が紀勢本線に編入。それに伴い、当駅も紀勢本線の駅となります。
1972年（昭和47年）10月15日：貨物の取り扱いが廃止されました。
1983年（昭和58年）12月21日：無人駅となり、荷物の取り扱いも廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR東海の駅となりました。
2002年（平成14年）：木造駅舎が解体され、新たに待合所が設置されました。

駅構造

大内山駅は、列車交換や折り返しが可能な地上駅で、以下の構造を有しています。

単式ホーム1面1線
島式ホーム1面2線
合計2面3線

両ホームは屋根のない跨線橋で連絡しており、南から順に1 - 3番線となっています。現在は紀伊長島駅が管理する無人駅です。かつてあった木造駅舎は解体されましたが、2002年に1番線側に待合所が新設されました。待合所の脇にはトイレが併設された「大内山駅前休憩所」があり、内部には旧駅舎の駅名看板が展示されています。

のりば

利用状況

近年の一日平均乗車人員は以下の通りです。

駅周辺

駅の周辺には、唐子川が大内山川に流れ込む地点に近く、これらの河川に沿って集落が点在しています。駅の南側は、2005年まで存在した旧大内山村の中心集落であり、商店などが立地しています。また、大紀町役場大内山支所（旧・大内山村役場）や大紀町立大内山小学校、大内山郵便局などが駅前にあります。道路は、大内山川に沿って国道42号が走っています。

大内山野鳥観察舎：大内山小学校内（管理は大紀町教育委員会）
頭之宮四方神社：国鉄時代には11月第3日曜日の例祭時に、優等列車が停車していました。
大内山動物園
熊野古道伊勢路
大内山海洋センター
大内山郵便局
* JA伊勢紀勢支店大内山

その他

1983年の無人駅化前には、駅員がホームの砂利を熊手で掃き、龍安寺の石庭のような模様を描いていたというエピソードがあります（同様の趣向は、肥薩線真幸駅でも行われていました）。

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）

■紀勢本線

伊勢柏崎駅 - 大内山駅 - 梅ケ谷駅

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