大分県道218号別府山香線

大分県道218号別府山香線：別府市から日出町に至る主要道路

大分県道218号別府山香線は、大分県別府市と速見郡日出町を結ぶ重要な一般県道です。路線名は「別府山香線」ですが、実際は杵築市山香町ではなく日出町で終点を迎えます。別府市南立石を起点に、速見郡日出町南畑に至る、地域住民の生活と経済活動を支える路線です。

歴史と整備

本路線の歴史は古く、1921年（大正10年）には、起点から別府市大字内竈までの区間が地獄循環道路の一部として開通しました。その後、長年にわたる利用を経て、道路整備の必要性が高まり、1993年（平成5年）には、建設省によって路線の一部が日出山香線として主要地方道に指定されました。この指定は、道路の重要性を改めて示すものとなりました。

近年では、交通量の増加や老朽化への対応として、大規模なバイパス整備が進められ、2015年（平成27年）12月28日には、別府市大字内竈に延長850mのバイパスが開通しました。このバイパスは、地域の交通渋滞の緩和と安全性の向上に大きく貢献しています。さらに、東九州自動車道別府湾スマートインターチェンジ(SIC)や国道500号へのアクセスを向上させるバイパスも整備され、地域全体の交通ネットワークの強化に繋がっています。

路線状況と周辺環境

別府山香線は、別府市街地から日出町へと続くルートであり、沿線には多くの施設が立地しています。代表的なものとして、観光名所である鶴見地獄、教育機関である別府市立南立石小学校や大分県立別府支援学校鶴見校、医療機関である国立病院機構西別府病院や新別府病院などが挙げられます。また、鉄輪温泉など、地域住民の生活に密着した施設も点在しています。

道路施設としては、別府市に位置する野田トンネル（延長139m、1977年竣工）があります。このトンネルは、山間部の地形に対応するために建設され、交通の円滑化に寄与しています。

別府市では、親しみを込めて「つるりん通り」という愛称が付けられており、地域住民にとって身近な存在であることが分かります。

交差点と接続道路

起点である別府市南立石では、大分県道52号別府庄内線と交差します。終点である日出町南畑では、大分県道24号日出山香線と接続します。また、東九州自動車道速見ICへのアクセスも良好です。

まとめ

大分県道218号別府山香線は、長年にわたる歴史と近年のバイパス整備によって、地域住民の生活道路としての役割を担い続けています。観光、教育、医療、そして温泉といった様々な施設が沿線に点在し、地域社会の活性化に貢献しています。今後も、安全で快適な道路環境の維持管理、そしてさらなる発展が期待されます。

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