大原鉄工所

株式会社 大原鉄工所

株式会社 大原鉄工所（おおはらてっこうしょ、英称：OHARA Corporation）は、新潟県長岡市を拠点にする工業用車輛の製造企業です。この企業は1907年に創業され、長い歴史を持っています。現在、大原鉄工所は主に二つの事業分野、すなわち環境事業と車輌事業に特化しています。

事業内容

環境事業

大原鉄工所の環境事業には、廃棄物処理機器やリサイクル処理機器、水処理機器など、環境保護に寄与する製品が数多く揃っています。特に、汚泥脱水機や土のうシートなどは、災害時における緊急対応にも活用されています。また、石油、ガス、地熱掘削機や温泉・水井戸掘削機など、エネルギー資源の採掘に必要な機器も提供しています。さらに、各種水門や除じん機の製造も行い、無動力水位自動調整ゲートや減圧用ディスクバルブなど、幅広い製品群を取り扱っています。

車輌事業

車輌事業では、雪上車を中心に製造しています。スキー場や自衛隊で使用される雪上車の他にも、南極観測隊向けの車輌も手がけており、スノーモービルや室内用の人工降雪機の製造も行っています。これらの製品は、厳しい自然環境での運用に耐えうる設計がなされており、特に雪上車は国内初の量産に成功しています。

事業所

大原鉄工所は本社工場を新潟県長岡市に構えており、他にも黒条工場を持ちます。また、東京支店、北海道営業所、東北営業所、名古屋営業所といった複数の拠点を展開し、全国的な事業体制を整えています。

沿革

大原鉄工所の歴史は1907年に始まります。当初は大原鋳造所として、石油掘削用ポンプの鋳造部品を製造していましたが、1924年から完成機械の製造に着手しその後、社名を大原鋳工所に改称しました。1938年には長岡市城岡に工場を移転し、現在の名称に変更されました。1970年代には、掘削ポンプの製造や南極観測用雪上車の納入も行い、時代の要請に応える形で事業を拡大しました。

受賞経歴

大原鉄工所は、その技術と品質が認められ、1993年には新型ゲレンデ整備車で中小企業庁長官賞を受賞し、1998年にはISO9001認証も取得しました。

登場作品

当社の製品は文化作品にも取り入れられており、映画『馬鹿が戦車でやって来る』には自社の「吹雪号雪上車」が使用されています。

結論

長い歴史を持つ大原鉄工所は、環境事業と車輌事業を通じて、日本国内外で重要な役割を果たしています。今後も、技術革新と顧客満足度向上を目指し、さらなる発展が期待されます。

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