大友義親

大友義親

大友義親（おおとも よしちか）は、江戸時代の旗本であり、大友氏の24代当主でした。

生涯

『寛政重修諸家譜』によると、大友義親は義乗の次男として生まれました。母は高橋紹運の娘とされています。ただし、『大友系図』では五男とされ、兄の貞勝と同腹で、母は立花宗茂の娘であるという異説も存在します。

義親の父である義乗の母は、吉弘鑑理の娘である菊姫です。義親は義乗の後を継ぎ、3,300石の所領を有する江戸幕府の上級旗本（のちに高家）として徳川将軍家に仕えました。妻は今川範以（旧・駿河、遠江守護の今川氏真の嫡男）の娘です。義弟には高家旗本の今川直房がおり、同じく高家の吉良義弥とも姻戚関係にありました。

義親は義乗の死後、家督を相続して幕府に仕えましたが、その7年後に死去しました。享年は23歳または27歳とされています。嗣子がいなかったため、大友家の嫡流は断絶しました。

大友家断絶後

大友家が断絶した後、大友義統の娘である佐古の局（東福門院女官）と、義統の側室だった伊藤甲斐守の娘の尽力により、小倉藩細川氏家臣である松野正照（大友義統の庶子で松野親盛の養子）の三男・鶴千代が佐古の局の養子となりました。これにより、大友氏は高家として再興され、およそ半減となる1,500石の扶持を与えられました。

脚注

大友義親は、大友家の嫡流を継承しましたが、若くして亡くなったため、家系は一時的に断絶しました。
しかし、関係者の尽力により、大友家は再興され、江戸幕府において高家としての地位を維持しました。

参考文献

大分市, 大分市教育会 編『国立国会図書館デジタルコレクション 大分市教育史』大分市、1929年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1464296/54 国立国会図書館デジタルコレクション。
堀田正敦「国立国会図書館デジタルコレクション [大友氏]]」『寛政重脩諸家譜 第1輯』國民圖書、1922年。[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1082717/359 国立国会図書館デジタルコレクション。
塙保己一 編「大友系図」『群書系図部集4, 第3巻』八木書店、1973年、368頁。ISBN 4797102764。

関連項目

大友義孝

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