大同 (満洲)

大同（だいどう、満洲語: ᠠᠮᠪᠠᡠᡥᡝᡨᡠᠨ、転写：amba uhetun）は、満洲国において1932年（昭和7年）3月1日から1934年（昭和9年）3月1日まで使用された元号です。

元号の制定と終焉

1932年3月1日、満洲国が建国されると同時に、年号は「大同」と定められました。これは、満洲国政府が公布した「満洲国政府佈告二」によって正式に決定されたものです。満洲国は、清朝最後の皇帝であった愛新覚羅溥儀を執政として迎え、新たな国家としての歩みを始めました。

しかし、大同の元号は長くは続かず、1934年3月1日、溥儀が満洲国皇帝に即位したことを機に「康徳」へと改元されました。これにより、「大同」の元号は、わずか2年間という短い期間でその役割を終えました。

大同年間の主な出来事

大同元年（1932年）3月1日: 満洲国が建国され、「大同」の元号が制定されました。
大同元年（1932年）9月15日: 日満議定書が調印され、日本と満洲国の間の関係が公式に確立されました。
大同3年（1934年）3月1日: 満洲国執政であった溥儀が満洲国皇帝に即位し、元号が「康徳」に改められました。

西暦との対照表



参考文献

「満洲国政府公報日譯 康徳元年3月分（第1号～第22号）」アジア歴史資料センター Ref.A06031010800

関連事項

大同：中国の他の王朝で使用された同名の元号。
元号一覧 (中国)

大同という元号は、満洲国の歴史において、建国から皇帝即位という重要な転換期を象徴するものであり、その短い使用期間にもかかわらず、満洲国の初期の歴史を語る上で欠かせない要素となっています。満洲国が成立し、新たな国家体制へと移行する中で、この元号は重要な役割を果たしました。

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