大和教団

大和教団について

大和教団（たいわきょうだん）は、保積史子（ヒサ子）によって1957年に創設された、日本の新宗教団体です。本部は宮城県仙台市青葉区に所在し、現在教主を務めるのは彼女の三男である保積秀胤（ほづみひでたね）です。教団の信徒数は約90,000人と公称されています。

構成と背景

保積史子は元々神道系の御嶽教や実行教の信者であり、出羽三山での修行を経て大国主大神からの神託を受けたとされています。この経験が彼女に新たな宗教団体を立ち上げる動機となり、文部大臣の認証を経て大和教団が設立されました。保積史子は、1979年頃から日本の多くの雑誌に取り上げられ、「霊能力者」として知られています。

教団の活動

大和教団の主な活動内容は、神託や霊媒、祈祷を通じての悩み解決に焦点を当てています。これは、信徒の現世における救済を目的とする宗教的活動です。また、教団は古神道を基にした修行を通じて、信徒の霊的な能力を高めることを目指し、古神道研修会も定期的に開催しています。

教団においては、主祭神として大国主大神を祀っており、他にも天之御中主大神や高皇産霊大神、神皇産霊大神、国常立大神、天照大御神、少彦名大神、事代主大神、産土大神といった神々が奉られています。大和教団が運営する大國神社では、これらの神々が祀られており、教団の信徒はここで参拝や祈願を行うことができます。

社会的な関与

教主の保積秀胤は、宗教団体の枠を超えた活動もしています。彼は日本会議の代表委員を務めており、新日本宗教団体連合会の理事長という役職にも就いています。また、政治的な動きにも関与しており、2013年の第23回参議院議員通常選挙では自ら信徒である中野正志候補を推薦し、2016年の選挙では山谷えり子候補を支持するなど、教団の影響力を政治の場でも発揮しています。

まとめ

大和教団は、保積史子による出羽三山での神託を起源とする新宗教であり、霊的な問題解決を通じて信徒の現世救済に取り組んでいます。また、宗教活動だけでなく、社会的な役割や政治的な影響力を持つ存在としても注目されています。信徒数も約9万人を数え、多くの人々に支持される教団として、今後の動向が期待されます。

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