大塚海夫

大塚 海夫（おおつか うみお）

大塚海夫は、1960年8月6日に東京都で生まれた日本の海上自衛官、外交官、および神職です。彼は特に2020年に自衛官出身者として初めて特命全権大使としてジブチに派遣され、さらに2024年には靖国神社の宮司に就任したことで注目を集めました。

略歴

大塚は暁星小学校、暁星中学校および高等学校を卒業し、1983年に防衛大学校の機械工学科を卒業後、海上自衛隊に入隊しました。入隊後、大塚は様々な職務に携わり、1997年にはジョンズ・ホプキンズ大学のポール・H・ニッツェ高等国際関係大学院で国際公共政策学の修士号を取得しました。それ以降、護衛艦「とね」の艦長や海上幕僚監部の教育班長、防衛調整官、情報本部長などを歴任し、2019年12月に自衛隊を退官しました。

退官後は、日本国際問題研究所の客員研究員や英国王立防衛安全保障研究所の特別名誉フェローなどの職を経て、2020年9月にジブチ国の特命全権大使に任命されました。同時に、妻の中谷好江も駐パラグアイ特命全権大使に任命され、夫婦での大使就任は歴史的な出来事となりました。2024年には靖国神社の宮司に就任し、元自衛官としてこの職に就くのは松平永芳に次いで2人目となります。もし大塚が歴代大使の中で自衛官出身者であり、将官を歴任した者がこの職に就任するのは全く初めての試みです。

年譜

• - 1983年（昭和58年）3月：防衛大学校（第27期）を卒業し、海上自衛隊に入隊。
• - 1997年（平成9年）7月：2等海佐に昇任。
• - 2000年（平成12年）8月1日：護衛艦「とね」艦長に就任。
• - 2009年（平成21年）3月24日：海将補に昇任。
• - 2014年（平成26年）10月14日：自衛艦隊司令部幕僚長。
• - 2019年（令和元年）12月20日：退官。
• - 2020年（令和2年）9月16日：在ジブチ特命全権大使。
• - 2023年（令和5年）11月21日：在ジブチ特命全権大使を離任。
• - 2024年（令和6年）4月1日：靖国神社の宮司に就任。

栄典

大塚は、アメリカ合衆国のレジオン・オブ・メリットを3回受賞し、フランス共和国の国家功労勲章やレジオン・ドヌール勲章でもシュヴァリエとして称えられています。これらの賞は、彼の卓越した業績を示すものです。大塚の経歴は、明確に彼が国内外で重要な役割を果たしてきたことを証明しており、今後の動向も注目されます。

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