大宮神社 (飯綱町)

大宮神社

長野県飯綱町にある大宮神社は、地域の人々に崇敬される神社です。旧村社であり、境内にはいくつかの境内社があります。

歴史

大宮神社の創建年月は不詳です。しかし、1810年（文化7年）には神社号免許を受けていたことが記録されています。1864年（元治元年）には火災により本殿や祝詞殿が焼失し、社記や神宝なども失われました。そのため、詳しい創建の経緯は不明となっています。

1873年（明治6年）には村社となり、1880年（明治13年）には明治天皇の北陸御巡幸の際に使用された建物が払い下げられ、本殿として移築されました。この建物が現在の大宮神社の本殿となっています。

1909年（明治42年）には、伊勢社、天神社などの近隣の神社を合併し、合祀しました。これにより、大宮神社の祭神は多様になりました。1952年（昭和27年）には宗教法人として登記されています。

合併合祀社

大宮神社には、以下の神社が合祀されています。

伊勢社（天照大神）：字向山に鎮座していました。創建年月は不明です。祭日は9月3日でした。
天神社（菅原道真）：字天神山に鎮座していました。創建年月は不明です。祭日は4月25日でした。
秋葉社（火産霊命）
子安社（大己貴命）
荒神社（埴山姫命）

これらの神社は、1909年（明治42年）に政府の方針と、黒川集落の生活合理化のため、大宮神社に合併されました。

境内社

大宮神社には、以下の境内社があります。

金刀比羅社（金山彦命）：石祠
熊野社（伊弉冉尊）：石祠
庚申塔：2基。石祠の中に一光三尊仏を祀っています。
飯縄社（保食命）：石祠

大宮神社の俳額

拝殿には、明治31年に奉納された俳額が2面掲げられています。この俳額は、旧伊勢社にあったもので、縦約1m、横約4mの大きさです。約290句の俳句が記されており、当時の人々の信仰や文化を知る上で貴重な資料となっています。

交通アクセス

最寄駅：しなの鉄道牟礼駅より徒歩約30分

参考文献

* 牟礼村誌・学校誌編纂委員会『牟礼村誌』上巻

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