祭日

祭日（さいじつ）とは

祭日とは、宗教儀礼において重要な祭祀を行う日のことを指します。日本においては、皇室の祭祀における大祭日や小祭日、また各宗教における祝祭日などが祭日として位置づけられます。ただし、日本の国民の[[祝日]]を俗に「祭日」と呼ぶこともありますが、本来は祭日とは異なるものです。

皇室祭祀における祭日

皇室祭祀における祭日は、かつては皇室祭祀令によって定められていました。この皇室祭祀令では、天皇自らが祭祀を行う大祭日と、掌典長が祭典を行う小祭日が定められていました。大祭日の多くは、祝日とともに国家の休日として法制化されたため、祭日と祝日を合わせて「祝祭日」と称されることもありました。

しかし、皇室祭祀令は1947年（昭和22年）5月2日に廃止され、現在では日本に法定の「祭日」は存在しません。ただし、宮中祭祀はその後も踏襲され、一部は名称を変えて国民の[[祝日]]となっています。

大祭日

大祭日は、天皇自らが親祭する日です。主なものとしては、以下のものがあります。

期日の定まっているもの
元始祭（1月3日）
紀元節祭（2月11日）：現在は建国記念の日
神武天皇祭（4月3日）
神嘗祭（10月17日）
新嘗祭（11月23日 - 24日）：現在は11月23日が勤労感謝の日

期日の定まっていないもの
春季皇霊祭・春季神殿祭（春分の日）
秋季皇霊祭・秋季神殿祭（秋分の日）
先帝祭：先帝の崩御日
明治期：孝明天皇祭（1月30日）
大正期：明治天皇祭（7月30日）
昭和期：大正天皇祭（12月25日）
先帝以前3代の式年祭
先后の式年祭
皇妣たる皇后の式年祭

小祭日

小祭日は、天皇自らが礼拝し、掌典長が祭典を行う日です。主なものとしては、以下のものがあります。

期日の定まっているもの
歳旦祭（1月1日）
祈年祭（2月17日）

期日の定まっていないもの
賢所御神楽（12月中旬）
天長節祭：当代の天皇の誕生日
明治期（1[[1月3日]]）：現在は文化の日
大正期（8月31日）
昭和期（4月29日）：のちに天皇誕生日、昭和天皇崩御後にみどりの日、現在は昭和の日
先帝以前3代の例祭
明治期：後桃園天皇例祭（12月6日）、光格[[天皇]]例祭（12月12日）、仁孝[[天皇]]例祭（2月21日）
大正期：光格[[天皇]]例祭（12月12日）、仁孝[[天皇]]例祭（2月21日）、孝明天皇例祭（1月30日）
昭和期：仁孝[[天皇]]例祭（2月21日）、孝明天皇例祭（1月30日）、明治天皇例祭（7月30日）
先后及び皇妣たる皇后の例祭
明治期：英照皇太后例祭（1月11日）
大正期（1915年（大正4年）以降）：昭憲皇太后例祭（4月11日）
昭和期：昭憲皇太后例祭（4月11日）
綏靖天皇以下先帝以前4代に至る歴代天皇の式年祭

各宗教における祭日

各宗教においても、それぞれ重要な祭日が定められています。これらの祭日は、教派や教義によって異なる場合があります。

キリスト教

聖名祝日
聖体の祝日
聖パトリックの祝日
諸聖人の日
聖母の被昇天
公現祭
聖燭祭
十字架挙栄祭
聖ヨセフの日
御変容の祝日

ユダヤ教

ローシュ・ハッシャーナー
ヨーム・キップール

イスラーム教

詳細については、「イスラーム教の祭日」を参照してください。

関連項目

祝日 (曖昧さ回避)
斎日
皇室の儀式
天皇の一覧

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