大屋橋

大屋橋（おおやばし）

大屋橋は、長野県上田市大屋地区を流れる千曲川に架かる全長107.8m、幅員6.5mの道路橋梁です。上田市内に現存する橋の中では、上田橋に次いで2番目に古い歴史を持ち、国道152号の重要な区間を構成しています。

概要

大屋橋は、上田市大屋地区に位置し、橋を渡ると同市塩川地区にわずか数メートルという近さです。現在の橋は1973年（昭和48年）6月13日に開通しました。河川管理の境界となっており、橋より上流側は長野県、下流側は国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所が管理しています。

歴史

江戸時代から近代にかけて

現在の大屋橋が架かる場所には、江戸時代の元禄年間に土橋が計画・建設されたという記録が残っています。その後、渡し舟を経て、1867年（慶応3年）には跳ね橋が建設されましたが、完成からわずか1日で崩落してしまいました。その後、再び渡し舟となり、1882年（明治15年）には舟橋が架けられるなど、初代の橋が完成するまでには様々な試行錯誤がありました。

初代～3代目大屋橋

1893年（明治26年）4月1日：初代の大屋橋が完成しました。この橋は土台に至るまですべて木材で作られていました。
1896年（明治29年）7月：大雨による千曲川の洪水により、大屋側の橋脚が流失し、解体されました。解体後は舟橋で交通が確保されました。
1902年（明治35年）2月25日：2代目の大屋橋が完成しました。この橋は土台が煉瓦で、上部構造が木造の5連ガータープレート方式でした。
1910年（明治43年）7月：再び大雨による千曲川の洪水が発生し、中央の土台が流出しましたが、補強を行い使用が継続されました。
1929年（昭和4年）11月17日：3代目の大屋橋が完成しました。この橋は5連曲面平行ポニーワーレン方式という、当時としては斬新なデザインでした。
1930年（昭和5年）：2代目の大屋橋が解体されました。

現在の大屋橋

1973年（昭和48年）6月13日：現在の橋が完成しました。
1973年（昭和48年）6月30日：3代目の大屋橋が解体され、架け替え工事が完了しました。

周辺情報

大屋橋の周辺には、以下の施設があります。

しなの鉄道線 大屋駅
大屋郵便局
アップルランド
西源
* 信州銘醸（清酒明峰・秀峰喜久盛の蔵元）

まとめ

大屋橋は、千曲川に架かる歴史的な橋であり、地域住民の生活を支える重要なインフラです。幾度かの架け替えを経て現在の姿になり、今もなお、上田市の交通を支え続けています。

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