大山祇神社 (佐渡市)

大山祇神社（おおやまづみじんじゃ）

大山祇神社は、新潟県佐渡市相川に位置する、三島・大山祇信仰の神社です。特に佐渡金山を代表する神社として知られ、その歴史は相川金銀山の鎮護のために創建されたことに始まります。下相川にある高任神社は、この大山祇神社の分社にあたります。

この神社は、「佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観」という重要な文化的景観の一部を構成しており、その文化的価値は非常に高いです。毎年7月に行われる鉱山祭では、神事芸能として「やわらぎ」が奉納され、地域住民の心の拠り所となっています。

佐渡市内には他にも大山祇神社が複数存在し、主要なものとしては西三川の西三川砂金山の鎮護を担った大山祗神社があります。初期の相川地区となる上相川集落にも大山祇神社がありましたが、集落が現相川地区へ移転した際、相川の大山祇神社に統合されました。また、戸中と大小にも大山祗神社が存在します。

祭神

大山祇神（おおやまつみのかみ）
木花開耶姫命（このはなさくやひめのみこと）

境内社として稲荷神社が祀られています。

歴史

大山祇神社の創建は1605年、当時の佐渡奉行であった大久保長安によって行われました。1607年には、伊予国大三島の大山祇神社から正式に勧請され、官営社として、神社の維持・建築は官費によって賄われました。1887年には金山が皇室御料となり、その後1896年に三菱マテリアルに引き継がれました。

この神社の創建以後、1691年に創建された別子銅山の大山積神社（現：山根 大山積神社）をはじめ、明治以降は更に多数の鉱山に大山祇神社が勧請されるようになりました。相川と西三川の大山祇神社は、その最初期のものとして重要な位置を占めています。

1873年には県社に列せられ、鉱山開発を目的とした神社としては全国で最も高い社格に達しました。

鉱山祭

毎年7月下旬には、相川地区を中心に鉱山祭が開催されます。この祭りは佐渡三大夏祭りの一つとされ、大山祇神社での神事式に始まり、おけさ流しや史跡ウォーキング、さど食の陣、花火大会など、多彩なイベントが繰り広げられます。鉱山祭の詳細は、関連情報を参照してください。

関連項目

大山積神社 (新居浜市) - 別子銅山との関連
大山祇神社 (西海市) - 松島炭鉱及び大島炭鉱、後の大島造船所との関連

もう一度検索