大平町富田

栃木市大平町富田（おおひらまちとみだ）

栃木市大平町富田は、市の中部に位置する大字です。かつて宿場町として栄え、現在も大平地域の中心地としての役割を担っています。

地理

富田は、大平地域の西部に位置し、以下の地域と隣接しています。

北：大平町西山田、大平町下皆川
東：大平町蔵井、大平町真弓
南：大平町新
南西：岩舟町静和
西：岩舟町五十畑、岩舟町和泉

栃木市役所大平総合支所や大平郵便局など、地域の行政・金融機能が集積しており、大平地域の中心としての役割を果たしています。JR両毛線と東武日光線が地区内を通過し、大平下駅と新大平下駅の2つの駅があります。栃木県道11号栃木藤岡線（富田バイパス）が南北に走り、市街地はバイパス以東に広がっています。例幣使街道沿いには古い町並みが残り、東武日光線の東側には日立アプライアンス栃木工場が立地しています。

歴史

沿革

明治維新以前：例幣使街道沿いに富田宿が置かれる。
1888年（明治21年）5月22日：両毛線小山 - 桐生間が開通し、地区の北部を通過。
1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、富田村、西山田村、下皆川村が合併し富山村が成立、富山村大字富田となる。
1895年（明治28年）3月8日：両毛線に富山駅（現・大平下駅）が開設。
1929年（昭和4年）4月1日：東武日光線杉戸 - 新鹿沼間が開通し、地区の東部を通過。
1931年（昭和6年）11月1日：東武日光線に新大平下駅が開設。
1956年（昭和31年）9月30日：富山村が瑞穂村、水代村と合併し大平村が成立、大平村大字富田となる。
1961年（昭和36年）11月3日：大平村が町制施行し大平町となり、大平町大字富田となる。
2010年（平成22年）3月29日：大平町が栃木市、藤岡町、都賀町と合併し栃木市が成立。同時に地域自治区「大平町」が設置され、栃木市大平町富田となる。

交通

鉄道

JR両毛線：大平下駅
東武鉄道日光線：新大平下駅

路線バス

ふれあいバス
藤岡線：栃木駅 - 川連 - 富田 - 和泉 - 藤岡 - 三鴨・谷中湖
部屋線：栃木駅 - 倭町 - 片柳 - 川連 - 富田 - 水代 - 蛭沼 - 部屋

道路

栃木県道11号栃木藤岡線（藤岡街道・富田バイパス）
栃木県道311号小山大平線
栃木県道300号新大平下停車場線（現・栃木市道）
栃木県道312号大平下停車場線（現・栃木市道）

施設

栃木市役所大平総合支所
栃木市立大平西小学校
栃木市大平西保育園
おおひらふじ幼稚園
大平中央公園
大平郵便局
足利銀行大平支店
栃木信用金庫大平町支店
大平下病院
栃木警察署富田駐在所・大平駐在所
日立アプライアンス栃木事業所

その他

宇都宮市徳次郎町の智賀都神社例大祭附祭で運行される彫刻屋台の彫刻は、幕末から明治にかけて富田の職人である磯邊敬信、後藤正秀、大出常吉らが手掛けたものです。

参考文献

* 『角川日本地名大辞典 9 栃木県』角川書店（1984年、ISBN 4040010906）

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