大東文化大学ラグビー部

大東文化大学ラグビー部

チームの歩みと概要

大東文化大学ラグビー部（正式名称: Daito Bunka Univ Rugby Football Club）は、関東大学ラグビーリーグ戦グループの1部に所属し、埼玉県東松山市を拠点に活動する大東文化大学の体育会クラブです。「大東大（だいとうだい）」または「大東（だいとう）」の略称で親しまれています。

チームは1963年に設立され、日本の大学ラグビー界にその名を刻んできました。黎明期を経て、1974年度には関東大学ラグビーリーグ戦で初優勝を飾り、強豪への階段を登り始めます。

特にチームの歴史で特筆すべきは、1980年代後半から1990年代前半にかけての躍進です。トンガなどの南太平洋諸国からの留学生選手と日本人選手が一体となり、「トンガ旋風」と呼ばれる圧倒的なパフォーマンスを披露し、当時の大学ラグビーシーンにおいて一時代を築きました。この黄金期には、全国大学ラグビーフットボール選手権大会でも複数回にわたり頂点に立つなど、輝かしい実績を残しています。

獲得タイトル

大東文化大学ラグビー部は、これまでに数多くの主要大会で優勝を経験しています（年は全て年度表記）。

全国大学ラグビーフットボール選手権大会：3回
1986、1988（※明治大学と両校優勝）、1994
（出場回数：25回）
関東大学ラグビーリーグ戦：9回
1974、1986、1987、1988、1991、1994、1995、2017、2024
ジャパンセブンズ選手権大会：1回
2016
東日本大学セブンズ：2回
* 1999、2005

これらの優勝記録は、チームが長年にわたり大学ラグビー界のトップクラスで戦ってきた実力と伝統の証と言えるでしょう。

チームを支える人々

現在チームの先頭に立つのは、伊藤和樹主将（SH・SO、御所実業高校出身）と大西樹副将（HO、御所実業高校出身）です。彼らを中心に、チームは更なる高みを目指しています。

卒業生の中には、日本のラグビー界や各界で多大な功績を残したOBが多数存在します。「トンガ旋風」時代を牽引したホポイ・タイオネ氏、ノフォムリ・タウモエフォラウ氏、シナリ・ラトゥ氏といった元日本代表選手たちは、その代表例です。また、ルアタンギ・侍バツベイ氏、ナタニエラ・オト氏、真羽闘力氏、ロペティ・オト氏、シオネ・ラトゥ氏らも日本代表として活躍し、大東大の名を広く知らしめました。近年では、7人制日本代表としても活躍した茂野海人氏や南昂伸氏、長谷川峻太氏、現役トンガ代表のカウヘンガ・桜・エモシ氏や岡新之助タフォキタウ氏など、国際舞台で活躍するOBも輩出しています。

さらに、松尾大樹氏、久保晃一氏、澤口高正氏、福岡幸治氏、井沢航氏（現姓中村氏）といった元日本代表選手や、酒井宏之氏（俳優としても活動）、総合格闘家となった渡部謙吾氏や林完氏など、多岐にわたる分野で才能を発揮する卒業生がいます。

鏡保幸氏、青木忍氏、シナリ・ラトゥ氏、青柳勝彦氏のように母校の監督を務めたOBもおり、現監督の日下唯志氏もOBです。その他、多くのOBがジャパンラグビーリーグワンをはじめとする社会人チームや大学、高校などで指導者として、あるいは様々な職に就き、日本のラグビー界や社会に貢献しています。

近年の動向

チームは関東大学ラグビーリーグ戦1部において、常に優勝争いに絡む強豪としての地位を維持しています。2017年度には22年ぶりとなるリーグ優勝を果たし、その後も安定した成績を残し、2024年度には再びリーグの頂点に立ちました。全国大学選手権での栄光を目指し、日々の鍛錬を積んでいます。

結論

大東文化大学ラグビー部は、創部以来、特に「トンガ旋風」で大学ラグビー界に大きなインパクトを与え、数多くのタイトルを獲得してきました。そして現在も、多くの才能を育みながら、関東大学ラグビーリーグ戦のトップチームとして力強い歩みを続けています。その伝統と実力は、日本の大学ラグビー史において重要な位置を占めています。

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