平和公園停留場

平和公園停留場（長崎電気軌道）

平和公園停留場は、長崎県長崎市松山町に位置する長崎電気軌道本線の停留場です。駅番号は19で、1号系統、2号系統、3号系統が停車します。

歴史

当停留場は、1933年に松山町停留場として開業しました。1945年8月9日の原爆投下により長崎電気軌道は全線不通となり、当停留場は爆心地に最も近い停留場として甚大な被害を受けました。復旧したのは2年後の1947年です。2018年には、沿線の観光地名に合わせ、平和公園停留場に改称されました。

年表

1933年12月25日：松山町停留場として開業
1945年8月9日：原爆投下により不通
1947年5月16日：浦上駅前から大橋までの区間が復旧
1961年：ホーム構造を改築
2000年2月19日：停留場を改築
2002年8月27日：長崎駅前方面ホームに案内放送装置を設置
2018年8月1日：平和公園停留場に改称

構造

平和公園停留場は専用軌道区間に位置し、ホームは2面あります。南北方向に延びる2本の線路を挟み込むようにホームが配置されていますが、互いのホームは道路を挟んで斜向かいに位置しています。北側が長崎駅前方面行き、南側が赤迫方面行きです。構内では軌道がやや屈曲しており、道路との交差部には踏切が設置されています。

長崎駅前方面ホームには、日本語・英語による観光施設への自動案内放送が流れるほか、自動販売機も設置されています。8月9日の平和祈念式典の際には、混雑緩和のため改札係が配置され、通常の乗車扉からも降車可能となります。ホームの上屋は2000年2月にシェルター式に架け替えられました。

かつて赤迫方面行きのホームは島式ホームでしたが、1961年に現在の構造に改造されました。

利用状況

長崎電軌の調査によると、1日の乗降客数は以下の通りです。周辺の観光施設に向かう観光客や、バスとの乗り換え客の利用が多いです。

1998年 - 5,435人
2015年 - 3,800人

バス路線

県営バス・長崎バスの平和公園バス停が近隣にあります。元は電停同様「松山町」バス停でしたが、2019年にそれぞれ改称されました。

周辺施設

停留場のすぐそばには国道206号と長崎本線の高架橋が通っています。長崎市民総合プール、長崎市営陸上競技場、平和公園、原爆落下中心地、浦上天主堂などの施設が近くにあります。スポーツ施設は停留場の西側、観光施設は東側に位置しています。高校総体などのスポーツイベント時には多くの利用客で賑わいます。

九州電力長崎支店
長崎銀行浦上支店
城山小学校(被爆校舎)
* 徳乃湯

隣の停留場

長崎電気軌道

本線（■1号系統・□2号系統・■3号系統）

大橋停留場（18） - 平和公園停留場（19） - 原爆資料館停留場（20）

1944年までは隣の大橋停留場との間に岡町停留場が、原爆資料館停留場との間に下の川停留場が存在していました。

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