大田市駅

大田市駅の概要

大田市駅（おおだしえき）は、島根県大田市大田町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線の駅です。この駅は特急列車も全て停車するため、利便性の高い交通拠点となっています。駅の事務管コードは▲640748です。

歴史

大田市駅は、1915年7月11日に鉄道院の山陰本線の小田駅からこの駅まで延伸され、石見大田駅として開設されました。当初は終着駅であり、客貨の取り扱いも始まりました。その後、1917年5月15日に山陰本線の仁万駅間が延伸され、途中駅へと変わりました。

1941年4月15日には、2代目の駅舎が完成し、1947年11月30日には昭和天皇が乗車したお召し列車がこちらの駅に停車し、駅前で奉迎が行われました。この出来事は、戦後の昭和天皇の巡幸の一部でした。

1970年12月6日には、現行の3代目駅舎が完成し、1971年2月1日には大田市駅という名称に改称されました。その後、4月19日には天皇、皇后が全国植樹祭に行幸された際にお召し列車が運行され、当駅を発着点として利用されました。1973年6月25日からは、みどりの窓口が営業を開始しました。

1983年12月31日には貨物取扱が廃止され、その後1986年11月1日には荷物扱いも廃止されました。また、1987年4月1日には国鉄分割民営化の影響でJR西日本の駅となりました。

2007年10月6日には石見銀山が世界遺産として登録されたことにより、利用客が増加したため、観光情報コーナーや観光案内所が駅内に設置されました。そして、2015年には開業100周年を迎えました。最近では、2022年3月11日にみどりの窓口が営業を終了し、次の日にはみどりの券売機プラスが導入されました。

駅の構造

大田市駅は2面3線のホームを持つ地上駅で、島式と単式ホームが混在しています。列車の交換、待避、および折り返しも可能で、両ホームは跨線橋で接続されています。この駅は浜田鉄道部によって管理されている直営駅です。

のりばの構成

• - 1番のりば：下り本線
• - 2番のりば：上り本線
• - 3番のりば：上下副本線として、特急の退避や区間列車の折り返しに利用されます。かつては終列車の留置にも使われていましたが、2022年3月からはその運用もなくなりました。

利用状況

大田市駅の開業当初の乗降客数は716人でしたが、2022年度の1日平均乗車人員は358人となっており、過去数十年での変遷が見受けられます。1984年度には1日平均乗車人員が1,093人となった反面、1994年度は883人、2004年度は657人でした。これらの数字から、近年の利用状況の変化が伺えます。

駅周辺

大田市駅は市街地の北端に位置しており、大田市の代表的な駅です。駅の近くにはバス路線も豊富で、石見交通のバスが多数発着します。さらに、観光や周辺の名所へのアクセスも便利です。

アクセス可能なバス路線

• - 石見銀山号：広島駅新幹線口との共同運行
• - 大森・大家線：世界遺産センターへのアクセス
• - 川本線、粕渕線、三瓶線など、地元の観光地への接続も非常に便利です。

結論

大田市駅は、観光名所へもアクセスしやすい交通の要所として、多くの訪問者に利用されています。歴史がある駅であり、地域の交通の中心を担っています。訪問することで、この地域の魅力を感じ取ることができるでしょう。

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