仁万駅

仁万駅について

仁万駅（にまえき）は、島根県大田市仁摩町仁万に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陰本線の駅です。この駅は1917年に開業され、当初は終着駅として客貨取扱を開始しました。その後、1918年に山陰本線の延伸により途中駅となりました。1973年には貨物取扱が廃止され、1985年には荷物扱いも終了しました。1987年の国鉄分割民営化以降は、JR西日本の駅として運営されています。2022年にはきっぷうりばの営業が終了し、現在は無人駅として機能しています。

駅の施設と構造

仁万駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅であり、列車の交換が可能です。駅舎は木造で、ホームの益田側に設置されています。ホームへのアクセスは、構内踏切を利用する形となります。浜田鉄道部が管理する無人駅であり、自動券売機のみが設置されています。この駅は、仁摩サンドミュージアムや世界遺産の石見銀山にアクセスしやすい位置にあり、観光客にも利用されています。

のりばの利用について

仁万駅では、2番のりばは上下本線、1番のりばは上下副本線として設けられています。そのため、基本的に行き違いや待避がない限り、両方向の列車は2番のりばに発着することが一般的です。停車列車の行き違いがある場合は、益田方面行き（下り）が1番のりばに、出雲市方面行き（上り）が2番のりばに入る流れになります。以前は、当駅でのみ折返す普通列車も運行されていましたが、近年の運行ダイヤの変更により、益田駅まで延長される形での運行が行われています。

利用状況

2022年度の仁万駅の1日平均乗車人員は245人であり、これは近年のデータでは最も低い数値です。2004年度の平均乗車人員は420人、1994年度は519人、1984年度には695人に達していました。このような利用者数の変遷は、社会や地域の変化を反映しているかもしれません。

駅周辺の環境

仁万駅の東側には国道9号が並行しており、田畑が広がる穏やかな地域です。この周辺には高校や保育所、さらに仁摩サンドミュージアムがあります。一方、湯迫温泉や石見城跡は駅から少し離れた場所にあります。南東に進むと石見銀山や関連施設にアクセスでき、観光名所として知られています。

駅の西側には潮川が流れ、その近くには森林が広がっています。川の南側には中学校や小学校、さらには坂灘遺跡があり、地域の教育と歴史が感じられます。北側には魚市場もあり、少し北に進むと仁万海岸公園に到達します。

バス路線

仁万駅からは石見交通のバス路線も発着しており、地域住民や観光客の交通手段として利用されています。主な路線には、世界遺産センターへの仁万線や大田・江津線があります。仁万駅を利用することで、周辺観光地へのアクセスが便利になっています。

隣接駅

仁万駅の隣接駅には、山陰本線の五十猛駅と馬路駅があります。特急「スーパーまつかぜ」は、一日一往復のみ仁万駅にも停車します。これにより、さらに便利に地域間の移動が可能となっています。

仁万駅は、地域の重要な交通の拠点として、これからも多くの人々に利用されることでしょう。

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