大甲駅

大甲駅（だいこうえき）は、台湾中西部に位置する台中市大甲区にある、台湾鉄路管理局（台鉄）海岸線（海線）の駅です。この駅は、海線において最も重要な駅の一つであり、全ての旅客列車（自強号、莒光号、区間快車、区間車）が停車します。

歴史

大甲駅は、1912年（明治45年）7月1日に、北港製糖（後の大日本製糖）が運営する月眉製糖工場（月眉糖廠）の大甲線の一部として、後里庄（現在：后里）から大甲までの旅客輸送を開始した際に開業しました。この時の駅は、現在の駅とは異なる場所に位置していました。

1922年（大正11年）10月11日には、総督府鉄道（後の台鉄）の海岸線が開通し、現在の大甲駅が開業しました。その後、1937年（昭和4年）には、糖業線の大甲駅が海岸線駅の西側（現在の光明路）に移転し、旅客業務を行うようになりました。

第二次世界大戦後、大日本製糖の大甲線は台湾糖業の后甲線となり、総督府鉄道は台湾鉄路管理局に接収されました。1966年2月には、台鉄の新駅舎が完成し、構内の移動手段は跨線橋から地下道に切り替えられました。

1970年（民国59年）には、台糖后甲線が営業を停止し、同年11月には正式に廃止されました。光明路にあった旧駅舎跡地は、その後、豊原客運のバス営業所として利用されています。

駅構造

大甲駅は、単式ホーム1面と島式ホーム1面の合計2面3線のホームを有する地上駅です。この構造は、列車の円滑な運行と旅客の乗り降りを考慮した設計となっています。

のりば

駅のプラットフォームは、旅客が安全かつ便利に列車を利用できるように整備されています。

利用状況

大甲駅は、地域住民にとって重要な交通拠点であり、通勤・通学や観光など、様々な目的で利用されています。詳細な利用状況データは、公式には公表されていませんが、海線の中でも特に利用者の多い駅の一つです。

駅周辺

大甲駅の周辺には、以下のような施設や観光スポットがあります。

大甲鎮潤宮：地元で信仰を集める寺院で、観光客にも人気があります。
大安渓：自然豊かな渓谷で、ハイキングや自然観察が楽しめます。
大甲区公所：大甲区の行政機関。
台中市立大甲工業高級中等学校：地域の中等教育を担う学校です。
私立致用高級中学：私立の中等教育機関です。
台中市立大甲高級中等学校：地域の中等教育を担う学校です。

隣の駅

台湾鉄路管理局

海岸線（海線）

日南駅 - 大甲駅 - 台中港駅

脚注

出典

外部リンク

台湾鉄路管理局
駅と周辺情報>大肚（日本語）（中国語）（英語）（朝鮮語）
（旧）台中運務段 大甲車站 - ウェイバックマシン（繁体字中国語）

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