大胡町 (前橋市)

大胡町（おおごまち）

群馬県前橋市に位置する大胡町は、旧勢多郡大胡町大字大胡にあたる地域です。郵便番号は371-0223で、2017年時点の面積は0.6561平方キロメートルです。

地理

大胡町は、赤城山の南麓に位置しています。この地理的特徴は、町の歴史や文化に大きな影響を与えてきました。

歴史

大胡町の歴史は古く、南北朝時代頃から地名が見られます。江戸時代には宮関村と呼ばれ、大胡藩、前橋藩、幕府領と支配者が変わりました。山ノ上碑に見える「大児臣」は、この大胡に比定されています。また、長楽寺文書には「大胡郷」、彦部文書には「大胡庄」の記述があり、当時、現在の大胡町よりも広い範囲を指していたと考えられています。

大胡城は宮関村の北、河原浜村（現在の河原浜町）に築かれ、城下町が形成されました。前橋藩の酒井氏時代には城下町が維持されましたが、松平氏時代には城代が廃止され、武家屋敷も取り払われました。しかし、糸市が立ち、宿場町としての機能も果たし、在郷町として発展しました。

年表

1834年（天保5年）：宮関村から大胡町に改称。
1889年（明治22年）：町村制施行により、7ヶ村が合併し、南勢多郡大胡村大字大胡となる。
1896年（明治29年）：郡統合により、勢多郡大胡村大字大胡となる。
1899年（明治32年）：町制施行により、勢多郡大胡町大字大胡となる。
2004年（平成16年）：前橋市に合併し、前橋市大胡町となる。

大胡町は、かつて勢多郡に所属しており、町名にもなっている「大胡」という名前は、現在では前橋市役所大胡支所（所在地は堀越町）に残っています。

世帯数と人口

2017年8月31日現在の世帯数と人口は以下の通りです。

世帯数：
人口：

小・中学校の学区

大胡町内の児童・生徒が市立小・中学校に通う場合の学区は以下の通りです。

交通

鉄道

町内には鉄道駅はありませんが、近隣の茂木町に上毛電気鉄道上毛線の大胡駅があります。

バス

赤城タクシーが運営するデマンドバス方式のふるさとバスが運行しています。

道路

以下の県道が町内を通過しています。

群馬県道3号前橋大間々桐生線
群馬県道74号伊勢崎大胡線
群馬県道333号上神梅大胡線
群馬県道16号大胡赤城線

施設

前橋市民文化会館大胡分館「大胡シャンテ」
前橋市立図書館大胡分館

避難所

大胡町が避難対象区域となった場合、近隣の堀越町にある前橋市立大胡小学校に避難することになります。

出典

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 10 群馬県』角川書店、1988年7月8日。ISBN 4-04-001100-7。

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