大芦橋

大芦橋（おおあしばし）

大芦橋は、埼玉県熊谷市の小八林と鴻巣市の大芦を結ぶ重要な道路橋です。この橋は、埼玉県道66号行田東松山線及び埼玉県道307号福田鴻巣線として荒川と和田吉野川を横断しています。橋の下流側には日本最長の水管橋である荒川水管橋がかかっており、地域の交通の要所とされています。

橋の概要

大芦橋は全長1,016メートル、幅員は10.5メートルです。車道の有効幅員は7メートル、歩道は上流側に2メートルの幅で設置されています。この橋は鋼桁橋であり、最大支間長は65.6メートルの20径間から成っています。設計には鉄筋コンクリートの床版が使用され、橋脚は逆T式の鋼管杭基礎によっています。

橋の両岸にはアプローチ道路が築堤されており、右岸側の道路は吉見町の一部に掛かっています。公共交通機関は未整備ですが、2005年度の調査によると、1日に約12,800台が通行する交通量があることがわかっています。

歴史的背景

大芦橋が開通する前は、木製の冠水橋が使用されていました。これは洪水でしばしば通行止めになったり、仮橋が架けられたりするなど、交通の混乱を引き起こしていました。1949年、冠水橋は台風で流失し、その後、1966年に新たな冠水橋が架けられました。この橋も老朽化し、1979年に現在の大芦橋が完成しました。

大芦橋の建設にあたっては、周辺道路の整備が遅れ、大型車の通行を制限する議決が出されるなど、交通問題が発生しました。また、橋の周辺には農道や観光施設も多く、地域の発展に寄与しています。

周辺情報

大芦橋周辺は、荒川の新扇状地として知られるエリアで、広大な河川敷が広がっています。左岸にはコスモス祭りが行われる荒川花街道や運動場、軽飛行機の発着場などのレクリエーション施設が充実しています。毎年、多くの観光客が訪れ、地域の観光資源となっています。

右岸側には、埼玉県道155号自転車道線など、自転車利用者にも優しい施設が整備されており、ウェイポイントとしても利用されています。

まとめ

大芦橋は埼玉県における重要な交通インフラであり、地域の歴史や文化とも深く結びついています。建設からの歴史的変遷を経て、現在も多くの利用者に支持されている橋です。周囲の自然環境やイベントも魅力的で、訪れる人々に感動を与えています。

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