大迫貞清

大迫 貞清の生涯

大迫貞清（おおさこ さだきよ）は、1825年6月22日に薩摩国鹿児島城下平之町で生まれました。彼は幕末の薩摩藩士であり、その後明治時代の官僚としても知られる存在です。貞清は、薩摩藩士・山之内立幹の四男として生まれ、後に大迫貞邦の養子として名を馳せました。

初期のキャリア

万延元年（1860年）から彼は京都の警備に従事しました。戊辰戦争の際には二番遊撃隊の隊長として戦い、さらに東山道先鋒総督本営付として従軍するなど、その任務に全力を尽くしました。これにより、彼の名声は高まりました。

明治政府での活動

明治時代に入ると、大迫は薩摩藩の藩政改革に参画し、権大参事としてその理念を体現しました。1883年には警視総監に任命され、1890年には元老院の議官兼任の地位を得ました。さらに、1886年には初代沖縄県知事に就任し、沖縄の治理にも貢献しました。

貴族院議員としての活動

大迫は明治23年（1890年）に貴族院の子爵議員に選出され、彼の死に至るまでその任にあたりました。また、1892年から1894年にかけて鹿児島県知事を務め、地元の発展に寄与しました。

栄典

彼の努力は様々な形で評価されました。1886年には従四位、1889年には従三位、1896年には正三位に叙されました。また、勲章としても、1889年の大日本帝国憲法発布記念章や、1896年の勲二等瑞宝章を受け取っています。

家族と墓所

彼の長男である大迫貞武も官僚として働き、家系を受け継いでいきました。大迫貞清の最終的な安息の地は青山霊園であり、ここには彼の墓が設置されています。

参考文献

彼の生涯や功績については、多くの著作が残されています。衆議院・参議院編の「議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑」や、日外アソシエーツによる「新訂 政治家人名事典 明治～昭和」、さらに講談社の「日本人名大辞典」など、彼に関する資料は豊富です。

大迫貞清は、幕末から明治にかけて日本の近代化に貢献した政治家として、その足跡は現在にまで影響を与えています。

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