大野浦駅

大野浦駅について

大野浦駅（おおのうらえき）は、広島県廿日市市塩屋一丁目に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線の駅です。駅番号はJR-R12で、宮浜温泉への玄関口としても知られています。この駅は、地域住民だけでなく観光客にとっても重要な交通拠点となっています。

歴史

大野浦駅の歴史は、1917年（大正6年）7月13日に、鉄道院山陽本線の宮島駅（現在の宮島口駅）と玖波駅の間に、大野浦信号場として設置されたことから始まります。その後、1919年（大正8年）3月16日に駅に昇格し、大野浦駅として開業しました。開業当初は一般駅として、旅客だけでなく貨物の取り扱いも行っていました。

1974年（昭和49年）12月10日には貨物の取り扱いが廃止され、旅客駅としての役割にシフトしました。1979年（昭和54年）4月2日には駅舎の改築が行われ、より快適な駅へと生まれ変わりました。また、1982年（昭和57年）11月15日のダイヤ改正では、広島駅と当駅・岩国駅間にシティ電車が設定され、利便性が向上しました。

1985年（昭和60年）3月14日には荷物扱いが廃止され、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となりました。1990年（平成2年）3月10日には、みどりの窓口が開設され、より多くの乗客が利用しやすくなりました。

2007年（平成19年）にはICOCA対応の簡易型自動改札機が導入され、9月1日からはICカード「ICOCA」の利用が可能となりました。2012年（平成24年）3月17日のダイヤ改正では、当駅折返しの定期列車がデータイムに再設定され、利便性が向上しました。2015年（平成27年）7月16日からは駅舎の橋上化と南北自由通路の工事が始まり、同年9月26日には1番のりばへの連絡通路が変更されました。

2016年（平成28年）3月26日のダイヤ改正では、快速シティライナー（土曜日・休日のみ運転）の停車駅となり、11月26日には橋上駅舎が暫定的に使用開始され、従来の駅舎は閉鎖されました。2018年（平成30年）4月14日には、南北自由通路、駅前広場、周辺道路整備等の駅改良工事が完成し、駅の利便性が大きく向上しました。しかし、同年7月6日の平成30年7月豪雨により山陽本線が被災し、営業休止となりましたが、7月9日には海田市駅 - 岩国駅間で運転が再開され、営業を再開しました。

2019年（平成31年）3月16日には、休止していた快速シティライナーが正式に廃止され、普通列車のみの停車に戻りましたが、2020年（令和2年）3月14日にはシティライナーが復活し、再び停車駅となりました。

2024年（令和6年）4月30日には、みどりの窓口の営業が終了し、5月1日からは駅員が常駐しない遠隔対応駅となりました。

駅構造

大野浦駅は、単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ地上駅です。2・3番のりばが島式ホームで、駅舎は1番のりば側にあります。島式ホームへは跨線橋で連絡しています。駅員は周辺駅を含めて巡回するため常駐しておらず、改札口付近に設置されているインターホンにて対応します。ICOCAの利用が可能で、相互利用可能なICカードも利用できます。

のりば

1番のりば：上り本線
2番のりば：上下共用の待避線（中線）、当駅始発の広島方面行きが使用
3番のりば：下り本線

利用状況

1日平均の乗車人員は以下の通りです（特記のないものは「廿日市市統計書」による）。具体的な数値は参考文献を参照ください。

駅周辺

駅周辺には以下の施設があります。

東阿道路工業広島工場
国道2号

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

山陽本線

■快速「通勤ライナー」（平日朝上りのみ運転）：通過
■快速「シティライナー」（土休日のみ運転）：宮島口駅 - 大野浦駅 - 玖波駅
■普通：前空駅 - 大野浦駅 - 玖波駅

外部リンク

* 大野浦駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道

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