大野良蔵

大野良蔵（おおの りょうぞう）

大野良蔵は、1890年（明治23年）に福岡県で生まれ、1976年（昭和51年）に没した、大正から昭和期にかけての外科医、政治家です。貴族院勅選議員、医学博士の肩書を持ち、医療と政治の両面で社会に貢献しました。

経歴

福岡県御笠郡二日市村（現在の筑紫野市）で、大野良作の長男として生を受けました。1917年（大正6年）に九州帝国大学医学部を卒業後、同医学部第一内科教室および外科教室で研鑽を積みました。1923年（大正12年）7月24日には、九州帝国大学より医学博士号を授与されています。

1924年（大正13年）には大阪で外科大野病院を開業し、地域医療に貢献しました。その他、港病院や木津川病院の院長も務め、多くの患者の治療にあたりました。

1946年（昭和21年）6月19日、貴族院勅選議員に任じられ、研究会に所属して活動しました。1947年（昭和22年）5月2日の貴族院廃止までその職にありました。

家系

大野良蔵の家系は、南朝の忠臣として知られる大野乗資を24代前の祖としています。

著作

大野病院編『大野病院弐拾周年記念論文集』大野病院、1944年。

親族

妻：大野美喜乃 - 鳥越密三郎の二女。
二女：寿美子 - 侯爵菊亭実賢（菊亭公長の子）の妻となるも後に離縁。その後、東京銀行大阪支店貸付課長（後に東銀副頭取）の小沢将邦と再婚。
寿美子と前夫の娘・賢子は連れ子として小沢の養子となり、小沢の姉・孝江と志賀直（志賀潔長男）の息子・逸夫が結婚。その娘・直子は菊亭章子（菊亭公長の妻）と養子縁組している。

参考文献

衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
『大衆人事録 近畿篇』帝国秘密探偵社、1940年。
中村徳五郎「医学博士大野良蔵氏の祖先 南朝の忠臣大野式部大輔乗資朝臣」『医文学』10 (5) (106) 、医文学社、1934年。

外部リンク

* 大野記念病院 沿革 ※2019年11月20日閲覧

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