大阪城東郵便局

大阪城東郵便局（おおさかじょうとうゆうびんきょく）は、大阪府大阪市城東区今福東に所在する郵便局です。かつては集配普通郵便局に分類されており、現在も日本郵便株式会社の拠点として、地域に不可欠な郵便サービスを提供しています。局舎は大阪市城東区と鶴見区の区境にほど近い立地で、周辺にお住まいの方々にとって馴染み深い存在です。

沿革

大阪城東郵便局のルーツは、1932年（昭和7年）10月1日に鯰江郵便局が名称を変更した旭郵便局にたどることができます。その後、第二次世界大戦中の1943年（昭和18年）4月1日に、旭郵便局は現在の「大阪城東郵便局」に再び改称されました。戦後、通信インフラの拡充に伴い、1957年（昭和32年）9月1日には電話通話および和文電報の受付業務が開始されました。局舎も現在の場所へと移っており、1969年（昭和44年）7月14日には城東区蒲生町から、より現在の今福北（現在の今福東）へと移転しています。

サービスの拡充も積極的に行われ、1993年（平成5年）7月1日には外国通貨の両替や旅行小切手の販売業務が始まりました。また、1990年（平成2年）には、国際花と緑の博覧会（花の万博）開催に合わせて、大阪市周辺の主要郵便局の風景印が変更された際、当局の風景印も城東区の象徴であるコスモスを象ったユニークな変形印となりました。

郵便事業を取り巻く環境が大きく変化し、2007年（平成19年）10月1日には郵政民営化が施行されました。これに伴い、大阪城東郵便局の業務の一部は、同時に発足した郵便事業大阪城東支店とゆうちょ銀行大阪城東店へ移管される形となりました。しかし、2012年（平成24年）10月1日には日本郵便株式会社が設立され、郵便事業会社と郵便局会社が統合されたことで、郵便事業大阪城東支店の業務は大阪城東郵便局に再び統合されました。近年では、2022年（令和4年）4月1日にかんぽサービス部が設置されています。

主な取扱業務

大阪城東郵便局では、郵便、貯金、保険を中心に幅広いサービスを提供しています。郵便関連では、一般的な郵便物やゆうパックの受付、切手やはがき、収入印紙の販売、内容証明の取り扱いなどを行っています。保険に関しては、生命保険商品のほか、バイクの自賠責保険や自動車保険の加入手続きも可能です。

また、大阪市の窓口業務の一部も代行しており、ごみ処理券の販売や、市バス・地下鉄の優待乗車証の交付といった地方公共団体に関する事務も取り扱っています。

この郵便局は地域の集配拠点としての機能も担っており、大阪市城東区内の〒536-xxxx区域と、大阪市鶴見区内の〒538-xxxx区域への郵便物等の配達を担当しています。さらに、大阪市東成区内と中央区の一部地域においては、郵便物のポストからの取集業務も行っています。窓口の営業時間外でも郵便物の利用ができるゆうゆう窓口が設置されており、利用者の利便性に配慮しています。

併設施設と分室

局舎内には、ゆうちょ銀行大阪城東店が併設されており、郵便窓口とは別に業務を行っています。ここでは、貯金や貸付、国内外への為替（送金、振替、振込）、さらに外貨両替、国債、投資信託、変額年金保険といった多様な金融サービスを取り扱っています。利便性の高いATMも設置されています。

大阪城東郵便局の管轄下には「今里分室」があります。この分室は大阪市東成区東今里に位置し、東成郵便局と同じ敷地内にありますが、建物は別棟です。今里分室の主な役割は、城東区と鶴見区宛てのゆうパックの到着区分作業を行う専門的な拠点であるため、一般の利用者向けの窓口業務やゆうゆう窓口は設置されていません。

風景印

大阪城東郵便局で使用されている記念印である風景印は、城東区の花であるコスモスの形をした変形印です。印影には、地域のシンボルとして鶴見緑地の風車と城北運河がデザインされています。この特徴的な風景印は、1990年（平成2年）3月30日から使用されています。

周辺環境とアクセス

大阪城東郵便局は、大阪市城東区の主要幹線道路である国道479号線（内環状線）沿いに位置しています。周辺には、大型商業施設のイオンモール鶴見緑地、教育機関の大阪産業大学附属中学校・高等学校、アサヒペンの本店・大阪本社、スーパーマーケットの関西スーパー今福店などがあり、賑やかな地域です。最寄りの公共交通機関は、Osaka Metro長堀鶴見緑地線の今福鶴見駅で、駅から歩いて約4分という大変便利な場所にあります。バスを利用する場合は、大阪シティバスの「地下鉄今福鶴見」停留所が至近です。車でのアクセスでは、阪神高速森小路線森小路出入口から南東へおよそ2kmの距離です。利用者向けの駐車場も5台分設けられています。

多様なサービスを提供し、地域の集配拠点でもある大阪城東郵便局は、便利なアクセスと併せて、この地域の生活や経済活動を支える上で重要な役割を果たしています。

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