天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典

天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典

2019年（令和元年）11月9日、東京都千代田区の皇居前広場において、第126代天皇徳仁陛下の御即位を祝う「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」が盛大に開催されました。この祭典は、天皇陛下御即位奉祝委員会、天皇陛下御即位奉祝国会議員連盟、公益財団法人日本文化興隆財団が主催し、内閣府をはじめとする多くの省庁や東京都、千代田区が後援しました。

祭典の構成

祭典は二部構成で行われました。

第一部：奉祝まつり
皇居外苑と内堀通りを舞台に、祝賀パレードや奉祝神輿渡御などが行われました。俳優の藤岡弘、陸上選手の桐生祥秀、フィギュアスケートの紀平梨花、体操選手の村上茉愛らがテープカットに参加し、祭典の幕開けを華やかに飾りました。また、警視庁音楽隊や東京消防庁音楽隊などが演奏を披露し、郷土芸能として奥州江刺百鹿大群舞（岩手県）や盛岡さんさ踊り（岩手県）など、各地の特色あふれるパフォーマンスが繰り広げられました。さらに、日枝神社や神田神社など、都内各地の神社から神輿が集まり、奉祝神輿渡御が行われました。
第二部：祝賀式典
皇居前広場に特設された舞台で、各界の著名人による祝辞や奉祝演奏などが行われました。総合演出は黛りんたろう氏が務め、「世界の安定と発展、豊かさの源である『水』」をテーマに、荘厳かつ感動的な式典が繰り広げられました。俳優の谷原章介さんとフリーアナウンサーの有働由美子さんが司会を務め、女優の芦田愛菜さん、歌舞伎俳優の松本白鸚さん、日本経済団体連合会名誉会長の御手洗冨士夫さん、日本オリンピック委員会（JOC）会長の山下泰裕さんらが祝辞を述べました。

奉祝曲「Ray of Water」

式典では、脚本家の岡田惠和さん作詞、作曲家の菅野よう子さん作曲による奉祝曲『Ray of Water』が演奏されました。この組曲は全三部構成で、今上天皇陛下の研究分野である「水」をテーマに、「水に差し込むまばゆい光」という意味が込められています。第一楽章はオーケストラ演奏による「海神」、第二楽章はピアニスト辻井伸行さんのピアノ演奏による「虹の子ども」、第三楽章は男性アイドルグループ嵐の歌唱による「Journey to Harmony」で構成され、壮大なスケールと美しい旋律で、天皇陛下の御即位を祝福しました。

天皇陛下のお言葉

式典の終盤には、天皇陛下からのお言葉がありました。天皇陛下は、祭典の開催に対する感謝の意を述べられるとともに、台風19号や各地の豪雨災害に触れ、犠牲者への哀悼の意と被災者の生活再建を願われました。そして、出席者一同による万歳三唱で、式典は感動的なフィナーレを迎えました。

メディア中継と視聴率

NHKの総合テレビジョンとBS4Kでは、第二部の一部が生中継され、総合テレビでの特別番組は17.0％の平均視聴率を記録しました。また、ニコニコ生放送やAbemaTVなどのインターネットニュースでも生中継され、多くの人々が祭典の模様を見守りました。

関連情報

この国民祭典は、天皇陛下の御即位という歴史的な慶事を国民全体で祝うとともに、日本の伝統文化や芸能の素晴らしさを再認識する機会となりました。

主催：天皇陛下御即位奉祝委員会、天皇陛下御即位奉祝国会議員連盟、公益財団法人日本文化興隆財団
後援：内閣府、総務省、法務省、外務省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省、東京都、千代田区

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