天羅WAR

天羅WARについて

『天羅WAR』は、2007年4月にエンターブレインから発売されたテーブルトークRPGで、井上純弌の手による作品です。同作者のRPGシリーズ『天羅万象』と『テラ:ザ・ガンスリンガー』の世界観が融合したクロスオーバー作品で、プレイヤーは異なる文化と技術背景を持つ二つの大陸を舞台にした壮大な物語を体験します。

概要

このゲームは、井上純弌の代表作である『天羅万象』や『テラ:ザ・ガンスリンガー』のストーリーを基にし、二つの異なる世界に起こった戦争を描いています。プロデューサーの井上氏をはじめ、小太刀右京や三輪清宗などのメインライターも参加しています。

ゲームシステム

『天羅WAR』のゲームシステムは、アルシャードやアルシャードガイアで使用されている「スタンダードRPGシステム」（通称SRS）に基づいています。プレイヤーはキャラクターメイキングを行い、行為判定を通じて冒険を進めます。特に、キャラクターの成長の過程において、他のSRS作品との互換性が高い一方で、特技に業システムに依存した要素が多く見られることから、データの混合には慎重さを求められます。

キャラクターメイキング

プレイヤーは、キャラクタークラスを3つ選び、基本的なスタイルを決定します。この際、一定の経験点が付与されるため、比較的高いレベルでゲームをスタートできます。クラスには独自の特性や能力があり、初期のレベル制限も多様です。また、重複不可クラスの存在により、プレイヤーは自身の戦略に応じた選択を楽しむことができます。

行為判定と業システム

行為判定は伝統的な2D6の上方判定方式が採用されていますが、クリティカルによる自動成功はありません。これに加えて、業システムが導入されており、ロールプレイに優れたプレイヤーは「合気」というポイントを獲得し、強力な特技の代償に使用できます。ただし、合気を使用するたびに「業」が増加し、一定以上に達するとキャラクターがNPC化する危険性もあるため、慎重な判断が求められます。

世界設定

舞台となるのは、地球から移民によって開拓された「10th-TERRA」という巨大惑星です。この惑星には、日本の戦国時代風の「天羅大陸」と西部開拓時代風の「テラ大陸」が存在しますが、両大陸は嵐の壁により長い間隔たれ、互いの存在を知らずにきました。しかし、接触がもたらしたのは戦乱であり、プレイヤーはその中で戦い、生き残りをかけた冒険に挑むこととなります。

天使とその影響

物語の中で、突如現れた「天使」と呼ばれる存在が、戦争を終結させる影響を及ぼします。天使たちは人類とのコミュニケーションを拒み、無慈悲に攻撃を行います。彼らの出現は、プレイヤーにとって強大な敵となり、新たな目的へと導く要因となっていきます。

現在の状況

休戦状態にあるテラ大陸では、両軍の戦略が二つに分かれます。新しい敵である天使への対抗策を講じることか、徹底抗戦を訴えるか。ゲームは、緊張感あふれる戦場での選択を迫り、プレイヤーに多様なシナリオを提示するでしょう。

まとめ

『天羅WAR』は、文化や技術が異なる二つの大陸を舞台とし、独自のキャラクタークラスやシステム、世界観が魅力のテーブルトークRPGです。プレイヤーは、様々な戦略を駆使しながらストーリーを紡ぎ、運命を切り開いていく、そんな魅力的な体験を提供します。

もう一度検索