天風浩一

天風浩一のプロフィール

天風浩一（あまかぜこういち、1991年7月7日生まれ）は、香川県仲多度郡琴平町出身で、押尾川部屋に所属する現役の大相撲力士です。本名は川成健人（かわなりけんと）で、身長184.5cm、体重は160.7kgと、非常に大きな体格を持っています。血液型はAB型で、得意技は左四つと寄りです。彼の最高位は東前頭13枚目であり、特に2016年9月の場所で知られています。また、好きな食べ物は熊本の銘菓「月紫」です。

幼少期からの道のり

天風は3人兄弟の末っ子として誕生し、兄二人の影響で小学校に上がる前から柔道を始めました。琴平町立琴平小学校の4年生の時には、すでにレギュラーに選ばれ、香川県大会でもタイトルを獲得するなど、早くから才能を見せていました。彼は四国中央市の道場にも通い、そこでの指導方針に心を打たれ、四国中央市立川之江北中学校へ進学して柔道に励みました。中学1年生では愛媛県の大会で優勝し、その才能をさらに引き立てることになります。

彼の相撲の道は、尾車部屋の親方にスカウトされることによって始まります。当初は相撲に大きな興味はなかったものの、運命に導かれる形で2007年3月には初土俵を踏むこととなります。この時期、香川県出身の力士は2006年に引退した五剣山以来の復帰となりました。

相撲キャリアの大成

初めて番付に名前が載ったのは2007年5月場所で、その後も4連勝を果たしますが、勝敗を繰り返しながらも成長を続けました。2008年には三段目、2009年に幕下へ昇進し、その後も折に触れて番付を上昇させていきます。2013年と2014年には関取昇進のチャンスがあったものの惜しくも逃し、その後2015年1月には初めて十両へ昇格しました。この昇進に際して名前を「天風」に改名しています。

天風は新十両として迎えた2015年の春場所では、早々に勝ち越しを決め、十両としての才能を証明します。2016年7月場所では十両の優勝を果たし、その活躍を経て幕内へと昇進します。昇進後の初土俵では早速白星を飾りましたが、その後の2場所では苦戦し、最終的には西十両筆頭に降格してしまいます。

取り口とスタイル

天風は主に突っ張りから左四つに入る相撲を取り、強力な体格を活かした取り口が特徴です。しかし、そのスタイルについては、上位の相撲には通用しないのではないかとの指摘もあります。2017年には二所ノ関一門の親方からも悩みを打ち明けられ、指導を受けることとなりました。

エピソードと人間性

四股名の「天風」に込められた思いも特筆すべきです。彼の地元近くには「天の川」と呼ばれる川が流れており、誕生日が7月7日であることからもインスピレーションを受けたといいます。引退も考えた時期もあったものの、親方からの激励に支えられ再スタートを切りました。2017年には熊本の復興にも寄与し、地元の英雄として名声を高めています。

主な成績

2024年7月場所終了時点での通算成績は433勝387敗、幕内成績は5勝10敗です。彼は十両優勝を1回果たしており、様々な試練を乗り越えながら現在も力士として活躍しています。

今後の展望

天風浩一は、さらなる成長を目指し日々稽古に励んでいます。彼の戦歴と個性が、今後どのように相撲界に影響を与えるのか、ファンとして楽しみです。

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