太州会

太州会（たいしゅうかい）について

太州会は、福岡県田川市に本部を置く指定暴力団で、2023年末時点での組織規模は約100人に達しています。その内訳は構成員約70人、準構成員など約40人であり、福岡県内を主な活動地域としています。この組織は「川筋ヤクザの保守本流」として知られています。

来歴

太州会の起源は1954年（昭和29年）に遡ります。当時、田川市で炭鉱労働者だった太田州春が不良集団をまとめ上げ、「太田グループ」と呼ばれる愚連隊を結成しました。この集団はやがて「太田組」と改称し、力をつけていきました。1973年（昭和48年）には「太州会」と名を変え、1991年（平成3年）には田中義人が二代目となりました。その後、1993年（平成5年）には暴力団対策法に基づき指定暴力団として認定されました。

現状と情勢

太州会の本部は、福岡県田川市大字弓削田1314-1に位置しています。地域には同様に指定された暴力団が他にも存在しており、工藤会、道仁会、福博会、浪川会の四団体と共に「四社会」という親睦団体を形成しています。2010年代後半には工藤会が弱体化したものの、2021年の時点では福岡県警が「太州会が特に勢力を伸ばす状況にはない」と公式に発表しました。

2021年9月7日、福岡県公安委員会は、太州会の会長に対し、縄張りの維持を目的とした組員の活動を1年間禁止する命令を出しました。これは、その前に組員が飲食店にみかじめ料を要求した事件によるものです。また、2019年以降、太州会関係者がイランから覚醒剤を密輸して逮捕される事件や、2022年には傘下の山本組が覚醒剤を持っていたことが明らかになるなど、麻薬関連の問題も浮上しています。

歴代会長

初代会長は太田州春であり、彼は桶町にあたる「太州商店」を設立した後、組織をまとめ地域の他組織との抗争を展開しました。筑豊地方全体の覇権を確立するという難業を成し遂げ、その後の会長には田中義人、次いで大馬雷太郎、日高博が就任しています。

現最高幹部陣

• - 会長: 日高博（三代目飛竜会会長）
• - 最高顧問: 久保田俊英
• - 若頭: 原田久士
• - 総本部長: 田村正勝（田村組総裁）
• - 組織委員長: 日高斎寿
• - 事務局長: 野村裕二（野村組組長）
• - 専務理事: 田村竜介（二代目原田組組長）

このように、太州会は地元の歴史に深く根ざした暴力団組織であり、地域情勢や警察からの監視の中で様々な活動を行っています。

もう一度検索