太田義夫

太田義夫は、1946年6月22日生まれ、千葉県出身の元競輪選手です。日本競輪選手会千葉支部に所属し、登録番号7857で選手として活躍しました。日本競輪学校第23期生で、同期には阿部道や荒木実などがいます。

高校卒業後、オートレース選手を目指していましたが、競輪の世界へ転身しました。1966年11月10日、地元である千葉[[競輪場]]でデビューし、同日に初勝利を飾りました。1971年には賞金王に輝き、その実力を示しました。1973年の高松宮杯競輪決勝では、緩急をつけた巧みなペース配分で逃げ切り優勝を果たし、観客を魅了しました。このレースは東西対抗戦形式の元年であり、太田の卓越したレース運びが際立った一戦として語り継がれています。

1999年7月27日に選手登録を削除し、通算486勝という記録を残して引退しました。引退後は、競輪場外車券売場サテライト鴨川のアドバイザーとして、競輪界の発展に貢献しています。

太田は、競輪界において「フラワーライン」という練習概念の創始者としても知られています。これは、太田が千葉県南房総の通称フラワーラインを練習場所としていたことがきっかけです。日本競輪学校24期の山口国男がしばしばこの地を訪れて一緒に練習するようになり、この一連の練習法が「フラワーライン」と呼ばれるようになりました。一般的な意味とは異なる競輪特有の言葉として、競輪史において重要な概念となっています。このフラワーラインは、選手たちが連携して練習を行うことで、チームとしての結束力を高め、レースでの成績向上を目指すという、競輪界における新たな練習スタイルを確立しました。

太田義夫の活躍は、SPEEDチャンネルで放送されていた番組「名選手・名勝負列伝」でも紹介されており、その功績は広く知られています。彼のレーススタイル、そして「フラワーライン」という概念は、競輪界に大きな影響を与え、多くの選手に影響を与え続けています。

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