太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2019

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2019は、日本ラグビーフットボール協会が主催し、太陽生命保険が特別協賛して開催された女子7人制ラグビーの国内主要大会です。2019年4月28日から6月30日までの約2ヶ月間、全国4ヶ所を巡るサーキット形式で実施されました。

この大会は、国内における女子7人制ラグビーのトップカテゴリーに位置づけられており、主に高校、大学、クラブの単独または合同で編成された12チームが「コアチーム」として参加しました。2014年に創設されてから数えて、この年が6回目の開催となります。過去2年間は半年間の開催期間でしたが、2019年大会は2016年と同様の約2ヶ月間に短縮して実施されました。

各大会は原則として2日間にわたって行われます。初日には予選プールが実施され、参加チームは4チームずつ3つのプールに分かれ、総当たり戦を行います。試合結果に基づき、勝利チームには3ポイント、引き分けには2ポイント、敗戦には1ポイントの勝ち点が与えられ、この勝ち点合計によってプール内の順位が決定されます。勝ち点が並んだ場合は、プール戦全体の得失点差などが順位決定の基準となります。1試合は前後半7分ハーフ、間に2分間の休憩を挟んで行われます。

2日目は、予選プールの結果に応じた順位決定トーナメントが開催されます。各プールの上位2チームと、3位チームのうち成績上位の2チーム、合計8チームが「1～8位トーナメント（カップトーナメント）」に進出します。一方、3位チームの下位1チームと4位チーム、合計4チームは「9～12位トーナメント（チャレンジトロフィー）」を戦います。各大会の最終順位に応じて、1位には20ポイント、2位には18ポイントと、順位が下がるごとに2ポイントずつ減算されるシリーズポイントが付与されます（9位以下は別途ポイント設定）。トーナメントの試合で同点となった場合は、サドンデス方式の延長戦で勝者を決めます。

全4大会の合計シリーズポイントにより、年間の総合順位が決定されます。ポイント合計が同じ場合は、シリーズ全体の総得失点差などで上位が定まります。シリーズ総合優勝チーム、準優勝チーム、3位チームには表彰があり、年間を通して最も活躍した選手にはシリーズMVPが贈られます。

2019年大会では、第4戦の富士山裾野御殿場大会において、大会2日目の決勝トーナメントが悪天候（濃霧による視界不良）のため全て中止となる異例の事態が発生しました。このため、同大会ではMVPの選出は見送られ、1日目の予選プール順位に基づき、1位から8位のチームには一律13ポイント、9位から12位のチームには一律2.5ポイントがそれぞれシリーズポイントとして加算されました。

この年の年間総合優勝は、ながとブルーエンジェルスが初めて獲得しました。年間MVPには、ながとブルーエンジェルスに所属するタイシャ・イケナシオ選手が選ばれています。

年間総合順位が下位だったチームのうち、チャレンジチームを除く2チームは、次年度のコアチーム入りをかけた入替戦に臨みます。2019年の入替戦は、シリーズ終了後の7月13日、14日に日本体育大学の健志台キャンパスラグビーグラウンドで開催されました。この入替戦には、シリーズ下位2チームに加え、リージョナルウィメンズセブンズといった下位大会の上位チームなど、合計6チームが参加。予選プールと順位決定トーナメントを経て、上位2チームが翌年のシリーズへ参加する権利を得ました。

2019年大会の各ラウンドは以下の日程、会場で開催されました。

第1戦：秋田大会（4月28日・29日、あきぎんスタジアム）
第2戦：東京大会（5月18日・19日、秩父宮ラグビー場）
第3戦：鈴鹿大会（6月8日・9日、三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場）
第4戦：富士山裾野御殿場大会（6月29日・30日、裾野市運動公園陸上競技場）

また、このシリーズは複数のケーブルテレビ局やインターネット配信サービスを通じてライブ配信も行われました。特別協賛である太陽生命保険の他、カンタベリーオブニュージーランドジャパン、シミズオクト、青南商事、凸版印刷といった企業が協賛として大会を支えました。

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