失格

失格（しっかく、英: disqualification）

失格とは、競技や試験において、参加者の資格を途中で剥奪すること、または成績を後から無効にすることを指します。この言葉はスポーツなどの多くの競技において使用されますが、厳密には「欠格」と区別されます。欠格は最初から資格が無いことを意味しますが、失格はもともと持っていた資格を失うことを示しています。特に試験では、カンニングなどの不正行為に対して失格が適用されることがあります。

一般的に、失格は主催者によって告知され、失格の宣告は競技や大会のルールによってさまざまです。失格が効力を持つ範囲には、同試技内でのみ有効な場合や、大会全体での失格が含まれます。大会全体で失格となった場合、その選手は以後の競技に参加できず、すでに達成した成績も無効になります。これは選手が最初からその競技に参加していなかったと同様の扱いを受けるためです。

失格は多くの競技で最も重い処分の一つであり、参加者にとって重大な不名誉を意味します。失格が発生する理由は様々ですが、主にルール違反や競技の倫理、道徳に反する行為が原因です。具体的には、禁じ手の使用、競技法の逸脱、カンニングやドーピング、抗議行動や故意の競技遅延行為などが含まれます。競技者自身の故意や悪意による場合が多いものの、偶発的な事例も失格とされることがあります。

失格の適用基準はルールによって厳密に定められており、適用範囲は通常は限定的にされています。また、失格処分については、その重さから物議を醸すことも多く、批判の対象となることがあります。通常、失格はその競技の中だけに有効ですが、場合によっては長期または永久の出場停止や参加拒否といったさらなる処分が科されることもあります。

競技以外でも、一部のコンピュータゲームにおいて、ミッションを失敗したり不正行為を行った場合に失格とされることがあります。

競馬における失格の事例

競馬の世界では、特定の行為によって失格となるルールが存在します。例えば、他馬に著しい接触を行った場合や、禁止薬物を使用した場合には失格となります。競馬においては、失格が宣告された場合、無条件で賞金や出走手当が支給されず、騎手には騎乗停止処分が科されることもあります。

競輪における失格

競輪では、失格が宣告されると即日帰郷となり、その後のレースには出場できなくなります。

モータースポーツにおける失格

モータースポーツにおいては、ドライバーやチームの不正行為、あるいは車両の規定違反が失格の原因となることがあります。このように、失格制度は多くの競技において重要な役割を果たし、参加者の行動を適切に管理するための手段として機能しています。

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