奥多摩工業

奥多摩工業株式会社について

奥多摩工業株式会社（英称: Okutama Kogyo CO.,LTD.）は、東京都の西部に位置する奥多摩地区を主な拠点とし、石灰石の採掘とその販売を行っている企業です。太平洋セメントの系列に属し、本社は東京都立川市の曙町に構えています。

会社の成立と歴史

この会社は1937年に「奥多摩電気鉄道株式会社」として設立され、御嶽駅と氷川駅（現在の奥多摩駅）を結ぶ鉄道路線の敷設免許を取得しました。その後、工事が始まる前に国に免許を譲渡し、この路線は青梅線として開通しました。

1944年、社名は奥多摩工業株式会社に変更され、翌年から石灰石の採掘と販売を開始しました。1953年には曳索鉄道が稼働を始め、この設備は全国的にも珍しいものとして知られています。1974年には奥多摩化工株式会社を吸収合併し、以降もさまざまな製品の製造を開始しました。

主要製品と事業内容

同社の主な製品には、生石灰、消石灰、軽質炭酸カルシウム（タマパール）、高比表面積水酸化カルシウム（タマカルク）などがあります。特に生石灰の製造は1961年から始まり、以降、消石灰や軽質炭酸カルシウムの製造販売へと事業を拡大しました。

1982年には改良土事業を開始し、品質や効率を追求しています。近年では新潟ピーシーシーや横浜改良土センターなどの関連会社を設立し、事業の多角化を図っています。

主要な工場と設備

同社の製造工場は、氷川工業所、氷川工場、瑞穂工場、青梅工場に加え、静岡県富士市の富士工場、広島県福山市の福山工場を有しています。これらの工場では、各種製品の製造が行われており、地域内外の需要に応えています。特に氷川地区の工場は、石灰石の採掘現場に近く、効率的な生産体制が築かれています。

交通とアクセス

奥多摩工業株式会社は、地域の交通インフラとも密接に関連しています。特に小河内線は、同社が所有する専用鉄道であり、物流の効率化を支えています。また、関連する輸送路も整備され、製造した製品の迅速な配送が可能です。

企業の展望

今後、奥多摩工業株式会社は、持続可能な採掘と生産方法を追求し、環境保護と地域貢献を図る方針です。新製品の開発や関連事業の展開を通じて、より一層の成長を目指しています。

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