奥川晃弘

奥川晃弘

奥川 晃弘（おくかわ あきひろ）氏は、テレビ朝日のビジネスソリューション本部コンテンツ編成局長を務める人物です。長年にわたり、同局のバラエティ番組を中心に、企画、制作、編成といった幅広い分野で重要な役割を担ってきました。

経歴と人物

奥川氏は、プロデューサーやチーフディレクターとしてテレビ朝日でのキャリアをスタートさせました。キャリアの初期段階では、後に静岡朝日テレビ代表取締役社長などを務める平城隆司氏や、現広報局次長である河口勇治氏のもとで番組制作に携わっています。

2008年7月にはチーフプロデューサー（CP）へと昇格し、当時河口CPが担当していた番組の一部を引き継ぎました。その翌年、2009年7月にはさらに昇進し、ゼネラルプロデューサー（GP）となります。GPとしては、「「ぷっ」すま」や「SmaSTATION!!」といった長寿人気番組、そして「いきなり!黄金伝説。」など、数多くの著名な番組に携わりました。

2013年7月、奥川氏は担当していた番組の制作を本部純氏、粟井淳氏、奥田創史氏、樋口圭介氏といった他のGP陣に引き継ぎ、ご自身の肩書きを「企画」担当へと変更しました。この「企画」担当期間には、「もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!」（過去にはプロデューサー、CP、GPとして関与）、「林修の今でしょ!講座」、「橋下×羽鳥の番組」、「中居正広の身になる図書館」など、多岐にわたるジャンルの番組の立ち上げや企画開発に関わっています。

その後、組織改編により2014年7月に編成制作局が総合編成局に改称されるなど、局内の体制が変化する中で、奥川氏も引き続き重要なポストを歴任します。2016年7月には制作2部長に就任。2021年7月には局次長を兼務することになりました。そして2022年7月には、制作2部長の兼務を終え、総合編成部長へと昇進しました。この時の制作2部長の後任は樋口圭介氏です。

さらに、2023年7月には、西新氏の後任として、現在の役職であるテレビ朝日ビジネスソリューション本部コンテンツ編成局長に就任しました。総合編成部長の後任は河野太一氏が務めています。

主な担当番組

奥川氏が関わった番組は多岐にわたります。いくつかの代表的な番組を、担当役職別にご紹介します。

企画

レギュラー番組では、「これぞ!ニッポン流!」、「もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!」、「林修の今でしょ!講座」、「中居正広の身になる図書館（後の「ニュースな会」「キャスターな会」）」、「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」、「10万円でできるかな」、「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」など、数多くの人気番組の企画に携わりました。特番としては、「テレ朝SMAPバラエティ部 スマシプ」、「だんくぼ」シリーズなどを手がけています。

統括

「世界が驚いたニッポン! スゴ〜イデスネ!!視察団」、「タモリステーション」、「かみひとえ」、「今夜、誕生!音楽チャンプ」といった番組群では「統括」として制作全体をまとめる役割を担いました。

ゼネラルプロデューサー

「「ぷっ」すま」、「SmaSTATION!!」、「賢コツ!!」、「いきなり!黄金伝説。」（過去にはプロデューサー）、「ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!」、「ストライクTV」などのレギュラー番組を担当。特番では「SMAP☆がんばりますっ!!」、「爆笑問題の検索ちゃん 芸人ちゃんネタ祭り」などを手がけました。「お願い!ランキングGOLD presents 眠れる才能テスト」では演出も兼務しています。

プロデューサー・演出

「快感MAP」、「大胆MAP」などを手がけました。

プロデューサー

「決定!これが日本のベスト100」、「いきなり!黄金伝説。」、「雑学家族」などを担当しました。

チーフディレクター

「白黒ジャッジバラエティ 中居正広の怪しい噂の集まる図書館」などを担当しました。

奥川氏は、自身のもとで多くの制作者を育ててきたことでも知られます。樋口圭介氏、本部純氏、奥田創史氏、友寄隆英氏といった、現在テレビ朝日のバラエティ制作を牽引する多くのプロデューサーやディレクターたちが、かつて「奥川班」の一員として共に番組制作に携わっていました。

テレビ朝日のバラエティ番組の歴史において、企画開発から制作、そして編成戦略まで、多角的に深く関与し続けてきた人物と言えるでしょう。

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