奥州

奥州（おうしゅう）とは

奥州とは、かつて日本の律令制下において存在した地方行政区画の一つである陸奥国（むつのくに）の別名です。陸奥国は、現在の東北地方の太平洋側、青森県、岩手県、宮城県、福島県の一部に相当する広大な地域を指します。

奥羽との関連

「奥州」という言葉は、陸奥国と出羽国（でわのくに）の両者を統括する機関の名称として使われた例があります。このことから転じて、両国をまとめて指す総称としても用いられるようになりました。この場合、一般的には「奥羽（おうう）」という言葉が使われることが多いです。奥羽は、現在の東北地方全体を指す言葉として、地理的な範囲を示す際によく用いられます。

奥州[[市]]について

現在の奥州[[市]]（おうしゅうし）は、2006年2月20日に岩手県内の水沢市、江刺市、胆沢郡前沢町、胆沢町、衣川村の5市町村が合併して誕生した新しい市です。この奥州[[市]]の名称は、かつての陸奥国の別名である「奥州」に由来しています。奥州[[市]]は、岩手県の南部、北上盆地の南部に位置し、豊かな自然に恵まれた地域です。歴史的な史跡も多く、観光地としても知られています。

その他の関連事項

奥州に関連する言葉としては、以下のようなものがあります。

陸州（りくしゅう）： 陸奥国の別名として用いられることがあります。ただし、曖昧さ回避が必要な言葉でもあります。
三陸（さんりく）： 陸奥国の太平洋沿岸部を指す言葉で、現在の青森県東南部から宮城県北東部にかけての地域を指します。
陸羽（りくう）： 陸奥国と出羽国の両国を指す言葉。ただし、曖昧さ回避が必要な言葉でもあります。
東北地方（とうほくちほう）： 奥羽地方を含む、日本の地域区分の一つ。現在の青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県を指します。
奥州藤原氏（おうしゅうふじわらし）： 平安時代後期に、陸奥国を中心に勢力を誇った藤原氏の一族です。奥州藤原氏は、平泉（現在の岩手県平泉町）に都を築き、独自の文化を繁栄させました。
奥州家（おうしゅうけ）： 中世の武士団の一つ。奥州を拠点とした武士団を指します。
* 奥州街道（おうしゅうかいどう）： 江戸時代に整備された五街道の一つで、江戸（現在の東京）と陸奥国を結ぶ重要な街道でした。


奥州は、日本の歴史と文化を語る上で重要な地域の一つです。その名残は、現在の地名や歴史的な出来事を通して、今もなお感じることができます。

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