奥村翔 (ラグビー選手)

奥村 翔

奥村 翔（おくむら かける）は、1998年6月10日に生まれた日本のプロラグビー選手です。現在、ジャパンラグビーリーグワンに加盟する静岡ブルーレヴズに所属しており、その主要選手として活躍しています。特にチームにおいては、共同主将という重要な役割を担い、リーダーシップを発揮しています。

プロフィール

奥村は京都府で育ち、そのラグビーキャリアをスタートさせました。フィールド上でのポジションは、最後尾からチームを支え、攻撃時にはライン参加やキックでチャンスを創出するフルバック（FB）です。彼の体格は、身長180cm、体重87kgであり、フルバックとしてはバランスの取れたフィジカルを持っています。チームメイトやファンからは、親しみを込めて愛称の「かける」と呼ばれています。

経歴

奥村のラグビーへの道のりは、京都の強豪校である京都市立伏見工業高等学校から始まりました。高校時代からその才能は高く評価されており、将来有望な選手が集まる高校日本代表候補にも選出されています。これは、学生時代から全国レベルでの活躍が期待されていた証と言えるでしょう。

高校卒業後、奥村は大学ラグビーの強豪である帝京大学へ進学しました。帝京大学ラグビー部では、厳しい環境の中で自身のスキルを磨き、チームの中心選手へと成長していきました。特に、大学最終学年となる2020年には、チームを牽引する副将に就任。リーダーシップを発揮し、チームのまとまりに貢献しました。この経験は、後のプロキャリアにおける共同主将という役割にも繋がっています。

大学での輝かしいキャリアを経て、2021年に帝京大学を卒業した奥村は、当時のトップリーグに所属していたヤマハ発動機ジュビロに加入しました。このチームは、ジャパンラグビーリーグワン発足に伴い、現在の静岡ブルーレヴズへと名称を変更しています。

プロ選手としてキャリアをスタートさせた奥村は、徐々にチーム内での存在感を高めていきました。そして、2022年1月30日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの第4節、レッドハリケーンズ大阪戦において、ついに公式戦への初出場を果たしました。この試合に先発出場したことは、チームからの信頼の表れであり、彼のプロキャリアにおける重要な一歩となりました。

公式戦デビューを果たした同年9月、奥村はチームにとって非常に重要な存在となります。南アフリカ代表選手でもあるクワッガ・スミスと共に、静岡ブルーレヴズの共同主将に就任したのです。大学時代に副将を務めた経験を活かし、プロの舞台でも若くしてチームを率いる立場となりました。これは、彼の人間性やリーダーシップ能力、そしてプレーに対する姿勢が高く評価された結果と言えるでしょう。

さらに、奥村は自身の成長を追求し続けています。2023年7月には、フランスの強豪クラブであるスタッド・トゥールーザンへ3か月間の留学を行う予定です。ラグビー王国フランスでの経験は、彼のプレースタイルに深みを与え、今後のキャリアに大きな影響を与えることが期待されています。海外での武者修行を経て、更なる高みを目指す奥村選手の今後の活躍から目が離せません。

京都で育ち、伏見工業高校、帝京大学で研鑽を積み、プロの世界で共同主将を務めるまでに至った奥村翔選手。そのキャリアは着実に階段を上っており、静岡ブルーレヴズ、そして日本ラグビー界における彼の存在感は今後ますます大きくなることでしょう。

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