奥田あや

奥田 あや - 日本の女流棋士

奥田あや（おくだ あや）は、1988年11月27日に生まれた日本の囲碁棋士で、日本棋院東京本院所属の四段です。彼女は東京都出身で、囲碁界の著名な棋士、大淵盛人九段の門下生であります。さらに、彼女は囲碁棋士河野臨と婚約し、2023年11月15日に婚姻届を提出しました。

初期の経歴と囲碁との出会い

奥田は、囲碁を愛する祖父から教わり、囲碁の世界に足を踏み入れました。祖父とともに小林千寿が主催する千寿会に参加し、早くから技術を磨いていきました。1996年に小学2年生のとき、少年少女囲碁大会の小学生部門に出場し、若い頃からその才能を示しました。

囲碁棋士としての歩み

1999年に大淵盛人の内弟子第一号となり、その後院生として研鑽を積みました。しかし、棋士採用試験では1999年と2001年に予選で敗れ、なかなか晴れて入段を果たすことができませんでした。2004年の冬季棋士採用試験では8位で入段を逃しましたが、女流棋士採用試験で2位に入り、同じく1位を獲得した向井千瑛とともに入段しました。

入段した翌年の2005年には女流名人戦に本戦入りし、少しずつその実力を発揮していきます。2008年には女流本因坊戦の挑戦者決定戦に進出し、2010年には大和証券杯ネット囲碁レディースで準優勝を果たすなど、確かな成績を残しました。

挑戦と苦闘

2011年3月には第2回おかげ杯予選で本戦入りを決めるなど、折に触れ大きな活躍を見せてきました。2012年には女流本因坊戦の挑戦者決定戦に進出し、同期の謝依旻女流二冠との対局が実現しましたが、3連敗を喫しました。2013年には初の女流名人戦挑戦を果たすも、こちらも挑戦は実らず、2014年には会津中央病院杯で準優勝を収めるなど、タイトル獲得には至っていません。

2021年には再びチャンスが巡ってきて、SGW杯中庸戦の本戦において3連勝を記録し、優勝者決定戦に進出するも、潘善琪八段に敗れ初タイトルには至りませんでした。

近年の成果と団体戦

2022年には「プロ棋士ペア碁選手権2022」で優勝を果たし、以前にもペアを組んで優勝した経験があり、自身の成長を確実に示しました。

2023年10月、奥田は自身のSNSを通して河野臨との婚約を発表し、11月には正式に婚姻届を提出しました。このように、彼女は囲碁界だけでなく私生活でも新たな章を迎えています。

昇段歴と受賞歴

奥田あやの昇段歴は以下の通りです。

• - 2004年4月1日 - 初段
• - 2007年6月8日 - 二段（勝星規定）
• - 2011年11月20日 - 三段（勝星規定）
• - 2019年1月18日 - 四段（勝星規定）

また、彼女は女流名人戦および女流本因坊戦での挑戦者として名前が挙がり、他にもいくつかの大会で準優勝を記録していることから、今後の活躍にも期待が寄せられています。彼女の技術、精神力、そして戦略が、今後も囲碁界での新しい挑戦を生むことでしょう。

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