奥田啓介

奥田啓介 ～プロレスの道を歩んだ男～

基礎と成長の時代

奥田啓介（おくだ けいすけ）は、1991年6月5日に三重県津市に生まれた男性プロレスラーである。彼のプロレスへの憧れは、小学2年生の頃に始まった観戦から始まり、特に強い選手に触発されて寛水流空手を学び始めた。中学校ではレスリングへの道を選び、朝明高校ではIGF（インディペンデント・グラップリング・ファウンデーション）のデビュー戦相手を探す募集を見つけ、情熱を持って応募した。

当初は連絡がつかなかったものの、希望を捨てずに一週間も電話をかけ続け、最終的にはデビュー戦を果たすことに成功。2009年11月3日、東京・JCBホールで行われたIGF「GENOME10」にて、定アキラを相手にデビューを果たした。この試合は見事に引き分けという形で幕を閉じ、彼のプロレスキャリアの幕開けを迎えた。

高校卒業後、拓殖大学に進学した彼は、須藤元気監督の推薦を受けプロレス活動をしばらく自粛。大学生活ではグレコローマン84kg級で準優勝、2012年には世界大学選手権で9位という成果を収め、多くの人に注目される存在となった。しかし、彼のプロレスへの情熱は燃え続け、卒業後すぐに薬品会社に就職したものの、1か月で辞職しプロレスラーとしての道を再び選んだ。

プロレスラーとしての飛躍

2014年4月26日、DDT主催のハードヒットに出場し、フリーランスの選手としての活動を始めた。8月には北朝鮮でのIGF興行に参加し、さらなる経験を積んだ。そして、2015年にはメキシコに渡り、ウルティモ・ドラゴン主催の大会にも出場。こうした経験が彼のファイトスタイルを洗練させることに繋がった。

11月にはハードヒットに出場し、佐藤光留に敗戦。同日、VKFプロレスの大会に乱入し、他団体との交流を図った。12月31日には総合格闘技デビューを果たし、様々なジャンルでの戦いに挑む姿勢を見せた。

2016年には全日本プロレスに初参戦し、名古屋での大会でも活躍。さらに、自身の技術を磨くために多岐にわたって活動を広げた。10月2日、金村キンタロー＆黒田哲広組との試合での勝利により初めてのタッグ王座を獲得する。この成功は彼に大きな自信を与え、今後の活動に益をもたらす要因となった。

IGFからDDT、そしてDRAGON GATEへ

2017年にはIGF所属を明言し、数回の試合を経てプロレスリングZERO1に参戦する。中井光義とのタッグ結成を経て、彼は自らのスタイルを確立し、DDTプロレスリングで正式に所属することとなる。2019年にはDDTを退団し、フリーとしてDRAGON GATEに加盟した。

2020年11月3日、エディオンアリーナ大阪大会では石田凱士を下し、オープン・ザ・ブレイブゲート王座を獲得。彼のファイトスタイルや得意技は、プロレス界でも特異なものとされ、その魅力で多くのファンを惹きつけている。

特徴と得意技

奥田選手の戦い方は、空手に基づいた強烈な打撃技が特徴的で、試合中は荒々しいファイトスタイルで観客を楽しませる。彼は攻撃の多様性に加え、フィニッシュ・ホールドとして「デンジャーゾーン」や「消灯」など、独自の技を駆使し、試合を決定的に優位に進める。

まとめ

奥田啓介はその独特な経歴とスタイルで、プロレスの世界に独自の足跡を残している。今後の活躍に注目したいプロレスラーの一人である。

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