奥祖谷二重かずら橋

奥祖谷二重かずら橋の魅力

奥祖谷二重かずら橋は、徳島県三好市の美しい自然に囲まれた場所に位置し、祖谷川に架かる伝統的な吊橋です。この橋は、四国八十八景の14番としても知られ、四国の名所の一つとして多くの観光客を引き寄せています。

歴史的背景

このかずら橋は、元々生活道として利用されており、かつては祖谷十三橋の一つとして地元住民に重宝されてきました。現在は、奥祖谷地区に残るわずか2箇所のうちの一つで、平家の伝説とも関連があります。志度合戦において敗れた平家一族が、この橋を利用して馬場での訓練に通ったと言われています。また、追手から逃げるために橋を必要に応じて切り落とせるように、地元の特産品である「しらくちかずら」が用いられていたといいます。

橋の特徴

奥祖谷二重かずら橋は、上下に2本の橋が並び愛称として「男橋」と「女橋」、または「夫婦橋」とも呼ばれています。男橋は下流側に位置し、長さ42メートル、幅2メートル、水面からの高さは12メートルあります。一方、女橋は上流側にあり、長さ22メートル、幅1.2メートル、水面からの高さは4メートルです。この二つの橋は、それぞれ異なる高さと幅を持ちながら、調和した美しさを見せており、訪れる者に感動を与えます。

さらに、同じ場所には人力ロープウェイ「野猿」が存在しますが、最近の崩落が影響し、2022年5月28日時点では休止中です。これにより、訪れる際は他のアクティビティを楽しむことが求められるかもしれません。

アクセス情報

この美しいかずら橋へアクセスするには、徳島自動車道の井川池田インターチェンジから車で約2時間30分ほどの距離があります。公共交通機関を利用する場合は、土讃線の阿波池田駅または大歩危駅からバスを利用し、久保バス停で乗り換え、さらに市営バスの剣山行きで「かずら橋バス停」に到着します。ただし、市営バスは8月から10月の間を除いて、平日は運休しているため、訪れる際には注意が必要です。

入場料と注意点

奥祖谷二重かずら橋の入場料は、大人が550円、小学生は350円で、幼児は無料で入場できます。訪問者は、美しい景観や歴史に触れるだけでなく、地元の伝統に感動することでしょう。また、橋の周りには自然の中で過ごすことができるキャンプ場もあり、家族や友人と共に楽しむには最適です。

まとめ

奥祖谷二重かずら橋は、歴史的な背景と美しい自然が融合した場所であり、四国を訪れる際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。幻想的な景色と、橋にまつわる伝説を感じながら、特別な時間を過ごすことができることでしょう。

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